2012年02月の記事

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2012年2月27日(月) 23:12

地盤改良〜クレーター?

U-house(ウッドデッキリビングの家)、地盤改良工事が始まりました。

 
水盛・遣り方(建物の高さ、位置を決めるための作業)をして・・

 
作業開始。今回は乾式柱状改良です。土とセメント系の固化材を混ぜながら土の中に杭状のモノを3M下の固い地盤まで到達させます。39本作ります。

 

終了です。なんだか面白い光景ですよね。

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2012年2月25日(土) 20:21

考現学

パナソニック汐留ミュージアムで開催されている”今和次郎(こん・わじろう)採集講義”に行って来ました。



考古学に対する”考現学”というジャンルを創った建築家(1888〜1973)です。

日本全国、韓国、中国までにおよぶ民家の詳細な研究に始まり、関東大震災で復興に立上がる一般の人々が廃材で作り上げるバラックの家、店などの調査・記録。
そして都市の市民の”生活”に密着した街の中での観察・採集・記録。

ここで全てに登場するのが、詳細かつ精密な無数の手描きスケッチです。

 
  

スケッチの巧さ、細やかさはもちろんですが、何よりも魅かれるのが、その視点。

その時代、その時間の日本の市井の暮らしぶりを統括的に上から括るのではなく、ある一部の側面から、それも超ピンポイントで広範囲にわたり(洋服の色・柄・長さ、ヘアースタイルの種類と傾向、ひげのカタチ・長さ、手提げの持ち方、新婚家庭の持ち物調べ、食堂の茶碗の割れ方、はたまた昼休みベンチで寝ている人たちの姿の調査まで!)、つぶさに観察・採集・記録し、それらを集めることで、よりリアルに生活全体を見ることができるという逆転の発想のユニークさ。

90年近く経った今でも、その視点は古臭くなく、文化資料としても一級品です。

今氏の凄いところは、現代のTVや出版業界の主流である、街の中の面白いモノ、おかしなモノ、流行モノ、ぶら散歩モノなどの基本概念を1920年代に体現していたこと。

その頭の柔らかさには脱帽です。

マスコミュニケーション、の日本語訳は大衆伝達。まさに”考現学”です。

************

いつも思うのですが、パナソニック汐留ミュージアムの展示センスは素晴しいです。
先回の白井晟一展もそうだったのですが、展示品数はかなり多いのに、
飽きさせない変化と工夫が満載です。

ついじっくり、ゆっくり観てしまいます。おススメです。

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2012年2月22日(水) 20:58

推測

ぐっと春めいて来た今日、次の現場の地盤調査をしました。

SS調査(スウェーデン式サウンディング試験)です。



敷地は40年以上前に造成された戸建て住宅団地、緩やかな丘の南斜面。


地盤の良し悪しを推測する判断材料のひとつに周囲の環境と地名があります。

例えば神社仏閣城郭などは、その部落の鎮守の意味合い・役目から、良くない土地、

特に自然災害に弱いようなところには建てません。

地名に水、沼、海、湖、川、下、沢、浦、浜、洲などがつく場所は要注意です。かなりの確率で地盤補強が必要になる場合が多いようです。
(ちなみに今回の震災で液状化の甚大な被害があった浦安市は明海、高洲、美浜、入船、という地名が並んでいます。)

で、今回の現場。

数10m離れた斜面の上には神社が建ち、地名は”城山”!よし!大丈夫!

と、言いたいところですが、調査結果を待って慎重に判断しようと思っています。


完成は10月頃。ご両親と成人されている息子さん娘さん4人のご家族のための家。

Kn-house。落ち着いた”オトナ”の家です。

 

  

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2012年2月16日(木) 23:25

床鎮め

現場が始まります。

第一番目の節目、地鎮祭です。



別名 床鎮め(とこしずめ)の祭り、工事を始める前に行う、その土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る儀式です。

 

日本人のDNAが刺激され、背筋が伸びます。


U-house。
家の中のリビングから段差無しで連続したウッドデッキのアウトリビングがある家です。

ほっこりできる家を目指します。






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2012年2月2日(木) 20:53

”西川きよしのご縁です”のミチ美容室様、見ました。
元気な仲の良い親子3人娘が豊川稲荷近辺のお店を紹介されていました。

HOMが設計させていただいたお店の映像も流れました!(3秒間ぐらい・・

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今日事務所の資料棚の片隅で、”何故こんなところに!?!”って感じで、なくしたと思いあきらめていた井上有一氏の画集が見つかりました。

20年前に埼玉県近代美術館で開催された展覧会に行った時購入したモノ。

忘れもしないその日、その展覧会のために東京に行った訳ではなく、別の所用で都内にいました。所用が終わり、帰るにはちょっと早い時間だったので、神田の本屋で面白い情報はないかと立読みしていて見つけたのがその展覧会。

それ以前からのファン、というかその時点での僕の”人生の師”と仰いでいた程の人だったので、それを見つけた時は大袈裟に言えば運命的な感じさえしました。

久しぶりに対面し、正直忘れかけていた非を師に詫びながら、再度彼の作品に触れ、感動を新たにできた今日、イイ日でした。

書家井上有一、あまりにも有名なのは、60数枚の作品が残る”貧”の文字ですが、僕がいちばん好きなのは、これ。



もうひとつは残されたこの言葉。

安っぽく、薄汚なく、平凡で、野暮ったい。

バカでもなく、利口でもなく、普通である。

ただその中にさりげなく

ただごとでないものがかくれている・・・・・

ソウイウモノニワタシハナリタイ

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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