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2011年11月18日(金) 20:04

芸術の秋

陽ざしが暖かく感じられる秋晴れの日、まさに”芸術の秋”を堪能してきました。

尾張一宮の三岸節子記念美術館と稲沢の荻須記念美術館へ。

三岸節子記念美術館では、伝説の洋画家と称される佐分眞展。




荻須記念美術館では、荻須高徳生誕110周年記念展。



お2人とも愛知県出身の大正末期から昭和にかけ活躍された洋画家です。

その時代パリに渡られることだけでもかなりの覚悟がいることなのに、そこで絵を究めようとされたお2人の気迫が迫ってくるような絵ばかりでした。

佐分氏の描く人物、ディテールは荒いのに、少し離れて見ると圧倒的な存在感で迫ってきます。

荻須氏の描くヨーロッパの古い街並み、汚れた雑然とした風景が、たぶん実際の風景より美しく汚れ、けれど現実的に感じられました。

素直に感動できた1日でした。

芸術の秋に関わらず、常に意識してイイモノに接しなければいけませんね。

特に心に残った絵を載せておきます。

佐分眞氏
 「貧しきカフェの一隅」

 「ステッキの老人」

荻須高徳氏
 「果物屋」

 「パンとケーキの店」

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2011年5月20日(金) 10:36

祝!九州新幹線開通!

遅ればせながら、九州新幹線が開通しました。

3月12日というあまりのタイミングの開通日だったために、その存在すらもみ消されてしまった感があります。

けれど、忘れちゃあいけません!特に九州の方たちにとっては待ちに待った嬉しいニュースですよね。

隠れ(!?)乗り鉄鉄道ファン+さくら車両デザインをされた水戸岡鋭治氏ファンを自称する僕にとっても、です。

そのJR九州のTVCM、企画の素晴しさ(新幹線開通のCMなのに、新幹線を映さないで、沿線風景とその住民参加、という)にまず拍手です。

そして映像からもらえる「嬉」、「楽」、「結」、「連」、「力」みたいなものが、今の日本人に直球でぶつかってくる編集になっています。
そう思うのは、今、というタイミングでの偶然なのかもしれませんが、マイア・ヒラサワさんのBGMとの相乗効果もあり、自然と笑顔と元気になれる本当にいいCMです。

大震災による自粛で、幻のCM、といわれるほど話題になったもの。
youtubeでみつけたJR東日本CMを加え編集された映像を貼り付けます




去年の7月のHOMブログ(⇒そこまで・・・)です。
今見ると、この九州新幹線搬送風景の写真、合成っぽく見えますよね

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2011年2月16日(水) 14:25

ブラHOM 2011vol.1

先日関東地方が大雪に見舞われた頃、2日間東京”ブラHOM"してきました。

仕事に活かせる情報を得るため、モチベーションを保つための刺激をもらいに、はたまたアンチエイジングのためのアタマとカラダの運動 ・・・・   etc.etcと、たくさんの言い訳を豊橋に置いて、いつもながらのリフレッシュ放浪です。

まず目に入ってきたのが、東京駅赤レンガ駅舎復元工事現場。

今回復元される両端部のドーム屋根の足場が外れ見ることができました。
 
東京大空襲の修復で、GHQの監視下、とりあえず5年もてばいいと適当(!)なかたち、材料で屋根を造ってしまってから結局60年以上経過し、幾度にもわたる取り壊し再開発検討の嵐も何とかかいくぐり、最終的に1988年、創建当時の赤レンガ駅舎の復元形態保全にいきついた経緯があります。

その復元工事もいよいよ大詰め。来年(2012)春完成です。


その後以前から狙っていた展示会3連発。




1980年代、「浮遊感」というキーワードでインテリアデザイン界を席捲した倉俣氏。
僕もその感性、デザインに対する立ち位置など、かなりの影響を受けていたんだということを、実際の作品を目の当りにして再認識できました。
「ミス・ブランチ」本当に綺麗です。



先日HOMブログでご紹介した 「孤高の建築家」と呼ばれる白井晟一氏の展示会へ。
超精密・繊細そして緊張感溢れる図面には完全に打ちのめされました。





最後は”住宅の神様”建築家吉村順三氏のご自宅に併設されているギャラリーの企画展に。
今現在「カッコイイ住宅」の原型が50年前(!)の吉村氏の住宅にありました。
間や寸法のとり方のバランス感覚の素晴しさには、これまた脱帽です。


 
良いものを見続けて一種陶酔状態になりながら向かったのが、
「ニーケーゴーヨンマル アキオカ アルチザン」
舌を噛みそうなネーミングですが、
JR秋葉原〜御徒町の線路高架下を”ものづくり”をテーマにしたギャラリー、工房、カフェなどのショップで再生したプロジェクトです。
コンセプトと立地の発想は凄いし、雰囲気もGOODです。



たった2日でここまで楽しめるTOKYOという街はやはり普通ではないですね。

人が集まり、賑わいが生まれることで発生する実に多様で雑多な需要と供給。
それぞれがキチンと成立してしまう街。

暮らしている方たちにとってはいろいろな弊害もあるのでしょうが、たまーに行く僕にとってはやはり、何とも刺激的な楽しい街です。

PS;最後の最後真っ暗になってから、通算3回目の東京スカイツリーへ行きました。
前回494mだったのが、今回はもう574m!!

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2010年12月17日(金) 13:43

年末放浪vol.2

今回は”ブラHOM"大阪レポート。

いろいろブラブラしましたが、最大の目的は10月にOPENしたユニクロ心斎橋店。
心斎橋のど真ん中に建つユニクロが、世界に向けたショーケースと位置づけるグローバル旗艦店です。

トータルプロデュース 佐藤可士和氏、店舗プロデュース 片山 正通氏、
外装・内装デザイン 藤本 壮介氏、照明計画 戸恒 浩人氏、+日建設計+大林組、
という、今の日本を代表するメンバーによる成果品を体感したくて行ってきました。

凄かったです。

何がーーーー?って、建築も、インテリアも、ユニクロの商品数も、ディスプレイの見せ方も、スタッフの質も、客の数も・・・すべてに計算づくの斬新さと勢いを感じました。

不況と言われて久しい今の時代にあって、常に元気いっぱいのユニクロ。
その理由がわかる気がしました。

特に凄かったのは、ダウンジャケットをイメージしたという、真っ白なモコモコした外観。



泥臭いイメージのある大阪の街には似合わない(大阪の方ゴメンナサイ)洗練されたイメージです。

ところが夜・・・

!!!!! LEDの制御技術を駆使した全面広告等に!

  
 

派手で、綺麗で、楽しくて、飽きずにひとり大阪の街で口を開けて眺めてました。

外装材はETFE(エチレン四フッ化エチレン共重合樹脂)という、軽量で透光性のある
熱可塑性フッ素樹脂フィルム(厚250ミクロン)だそうです。イメージとしてはドームを覆っている幕。海外のスタジアムなどでは使用実績はあるんですが、日本では初めてです。

ダウンジャケットの雰囲気をだすために2.7Mグリッドに金物で4方を固定し、その中に強制的に空気を送り込み膨らませているそうです。
その中に1グリッド64個のLED光源が組み込まれています。

惜しまれながら2年前に解体された、高松伸氏設計のキリンプラザ大阪(→HOMブログ)は、白色のみの4本の巨大行灯(内に5200本の蛍光灯)がそびえ立つ、大阪の街のシンボル的存在になっていたんですが、このユニクロは現代のフルカラー行灯として、新しいシンボルになり得るインパクトがあると思いました。

新しい技術、新しい感性、そしてそれを実現させた元気いっぱいのユニクロは、文句なしにリスペクトです。

帰り際に楽しい気分にさせてもらえた久々の大阪放浪でした。

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2010年12月3日(金) 22:04

年末放浪vol.1

11月2週続けて日帰りですが、東京、大阪へ行って来ました。

自分自身の活力源の”都市放浪”、ブラタモリならぬ”ブラHOM”です

今回は東京レポート。

豊橋発AM7時〜23時着の16時間放浪。

まずは港区の外務省飯倉公館近くの交差点に屹立する”ノアビル”へ。

 
ベルリン大学哲学科卒業という経歴と、その作風から「異端の建築家」、「孤高の建築家」と呼ばれる白井晟一の設計です。
雑多な東京の街においても圧倒的な存在感を醸し出していました。

少し地下鉄を乗り継いで、青山の明治神宮外苑銀杏並木へ。


よくドラマに登場する東京の名所のひとつですが、これはどうしても自分の眼で確かめたかった風景のひとつです。

銀杏並木の入口に立つと、中央に見える建物(聖徳記念絵画館)に向かって道と並木が集束するイメージがありますよね。
もちろん遠近法のそれを狙って、計算づくで植えられたものなんですが、実はその効果をさらに強調するために、銀杏の木は手前をいちばん高く、そして奥に行くにしたがって、わざと順番に低くしてあるんです
その効果は・・・一目瞭然ですよね。街中(まちなか)のトリックアートです。

その後は、今回の東京行の本来の目的の所用を、新宿→早稲田→大塚→町屋→日比谷→豊洲→ビッグサイトと、わざと遠回りと道草をしながら数時間こなし、最後に今年2回目の東京スカイツリーを見てきました。

3月の1回目の時の高さは311m、今回は494m!
着いたのが夜、それも雨・・・周囲も空も暗く、スカイツリーの中間展望台は雲に隠れ(!)見えませんでした

自分の身体で、自分の眼で、それこそ五感フル稼働の16時間。
心地良いかなりの疲れと、新しいモノに触れた少々の興奮で、思い切りリフレッシュできた1日でした。

次回は大阪レポート!

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2010年7月16日(金) 21:06

そこまで・・・

2011年3月に東北新幹線の東京〜新青森、九州新幹線の新大阪〜鹿児島中央の直通営業運転が始まります。両新幹線ともデザイン的にもかなり洗練されていて注目です。
列車名は東北が「はやぶさ」、九州は「さくら」。
http://www.jreast.co.jp/e5/m/top.html
http://www.jrkyushu.co.jp/shinkansen-name/index_pc.html

隠れ(!?)乗り鉄鉄道ファンの僕にとっては心躍るニュースです。

数年前、東海道新幹線車両を豊川の日本車両工場から浜松の新幹線基地まで陸送する現場を見に行ったことがあります。最近日本通運のCMでも流れていますが、その最大のクライマックスというか難所が、豊橋市内の守下交差点の左折です。



左折時のあまりに大きな内輪差を解消するために、リモコン操作で自在に動く台車付のトレーラー架台や、それに関わる人員の多さ、連携など運搬技術上の面白さもさることながら、何よりもあの新幹線が道路上にある、という違和感と、その大きさの存在感に圧倒されっぱなしでした

決して狭い交差点じゃないんです。けれどあの大きさには勝てない・・・・。

別に勝負事ではないんですが、無事左折クリアーした時には深夜にもかかわらずたくさん来ていた観衆から自然と歓声と拍手が沸きあがっていました。

そんな興味からネットを見ていて見つけたのがこの写真。



鹿児島新幹線車両の搬送風景です。

顔はカワイイのに、やたらとデカイ・・・

そもそも何でこんな狭いところを・・・、何もそこまで・・って思いませんか?

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2010年3月14日(日) 00:27

天使と悪魔

毎年恒例行事の、東京お台場ビッグサイトで開催されたJAPANSHOP,建築建材展に行ってきました。

 

現実、こういう見本市は、昨今のデジタル化の流れとは逆行している感は否めませんが、やはり自分の体で動き、見て、触って、話して得た情報はパソコン画面から得られるモノとは完全に「質」が違います。
と、いう理由をつけて、ただ豊橋から逃げ出したいだけ、かも。

今ちょうど計画している物件にいろいろと引っかかるものが多く、思いのほか長時間ビッグサイトにいました。
見終えて、たまったカタログ類を宅配便にお願いした時点で、さあ、どこ行こう?って、僕の中の虫が騒ぎだします。

今回は、以前からホンモノをどうしても見たかった建材のショールーム目指して墨田区に向かいました。
その道中、ビルの隙間からチラッ、チラと見えたのが運のつき、次の目的地の決定です。
かなり遠くからなのに、かなりのインパクトで迫って来たのは、コレ

    
新東京タワー、”東京スカイツリー”です。

現在の高さ311b、最終的には634bですから、単純に今の倍!

半端ないです。

計画、設計、施工というと簡単ですが、こういうものを作ろうと決断しGOサインをだした人、それを現実に建てるための構造計算、そして未知の世界である施工技術や方法の模索・・・凄いです。
世界に君臨する日本の建築技術の粋の中で、なおかつ選りすぐりの英知を結集している、といっても過言じゃないと思います。

現場周辺からも、そんな空気感がビシビシ伝わってきていました。

百聞は一見に如かず、です。2年後の春完成だそうです。

心地良い緊張感を味わった後は、これもまた以前からぜひ歩きたい、と思っていた、下町の商店街、日暮里の谷中銀座へ。

  

道路の狭さ、人の混み具合、隣り合う店同士や店の人と客の距離感がなんとも絶妙で、購買意欲をそそります。イオンモールもいいけれど、やっぱりこれもありだよなぁ、と感じてしまう素敵な商店街でした。

商店街を抜けて、通称”へび道”と呼ばれる、大正時代までは川だった不思議なくらい、くねくねとへびのように曲がりくねった道(幅3〜4b)を歩きました。永遠にどこまでもくねくねしちゃうんじゃないかな、と思わせる楽しい小路でした。

 わかりづらいかな?

 途中にあった店

仕事が詰まってるんだから、用が終わったらさっさと帰れよー、という悪魔(?)の声と、たまにしかないんだからもっと放浪させてくれよー、という天使(自分にとって!?)の声のせめぎあいの中で、天使の現実逃避をとった自分。

褒めてやりたいと思います

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2010年1月11日(月) 20:02

初夢

エコパスタジアムにジュビロ磐田名波選手の引退試合に行って来ました。



2002年ジュビロ優勝時の選手を中心としたチームと、1998年フランスワールドカップ日本代表選手を中心としたチームという、自他共にサッカーファンを公言するぼくにとっては、まさに初夢のような1日でした。

カズ、ゴン、ヒデ、高原、藤田、福西、井原、前園、森島、城、北澤etc.etc.・・・ もうたまりません。
そこに矢部、ワッキー、土田のお笑い芸人各氏が入り、国歌独唱はミスチルの桜井氏、というサッカー以外でも楽しめる素晴らしいイベントでした。

  
  


そのついでに(!?)、ちゃんと建物のCHECKも忘れません。

   

エコパスタジアムのスタンドを覆うテフロン膜の屋根は、1点でピン支持された片持ちトラスを、スチールケーブルで天秤式に支える構造になっていて、「テンセグリック構造」といいます。
その支点には風圧をダンパーで吸収するという技術も組み込まれています。

外部遠目からも、その屋根とケーブルが意匠的にも利いていて、構造と意匠が見事に融合した迫力のある建物ですよね。

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2010年1月3日(日) 09:30

放浪vol.1


2010年 あけましておめでとうございます!

今年も設計室HOM及びHOMブログよろしくお願いします。                                                                              
<写真は知り合いにいただいた御年賀の品。素敵だったのでちょっと拝借。>

2010年放浪第1弾は、東京駒沢競技場へ高校サッカー中京大中京(vs神村学園)応援バスツアーでした。
朝6時半に出発し、途中事故渋滞、自然渋滞に巻き込まれながら、駒沢に着いたのはPM1時!
けれど素晴らしい天気に恵まれ、途中の富士山も

 文句なしでした。

スタンドでは、暑いとさえ感じてしまうほどの陽射しの中、両校の応援団で盛り上がっていました。
 

中京には残念な結果に終わってしまいましたが、これをバネにして次回頑張ってもらいたいと思います。


試合後は、帰りのバスには乗らないで、数時間でしたが東京の街をぶらつきました。

正月2日の原宿も渋谷も、想像はできていたけれど、人の数は半端ないですね。いったいどこから湧き出てくるんだろう?っていう感じ。
特に原宿、表参道の歩道の人口密度は1uあたり10人ぐらいの感覚、といったらわかっていただけるでしょうか?

もう大変

けれど、そんなことも含めてやっぱり都会はそれなりの楽しさがありますよね。

さあ、今年もさるくぞー、ブラつくぞー

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2009年11月23日(月) 21:38

さるっきんぐ

最近のマイブーム・・・NHK木曜10時からの”ブラタモリ”にはまっています。



東京に行く機会も、いろいろな理由をつけて少なくなり、僕の唯一(!?)のストレス発散材料の街ブラ放浪を、まさに具現化してくれている番組です。

古地図と照らし合わせながら、現在の街の表だけではなく、生活感溢れる裏路地にも入り込んでの散策、といったイメージ。

タモリの不思議に引き込まれるトーク、感性。
一緒に歩くNHK女性アナウンサー久保田さんの、およそ街歩きには適さないいでたちでの、はずれそうではずれないトークの切替し。
ゲスト解説者の方たちの、その街に対する見識、愛着の深さ・・・

などの要素が絶妙に絡み合って東京の街をより楽しいものに見せてくれています。

今まで、早稲田、上野、二子玉川、銀座、三田麻布、秋葉原とメジャーなところばかりなんですが、同じ街紹介番組の”アド街っく天国”では絶対紹介されないポイントばかり。
アド街が、”歩く、買う、食す、楽しむ”ならば、ブラタモリは”歩く、探す、見つける、想う、楽しむ”っていう感じ。

両方合わせて見れば完璧ですね

鹿児島では”街をぶらぶら歩く”という意味の単語で”さるく”という言葉があるそうです。
2011年の新幹線鹿児島ルート開業に伴い、中心駅が今までの鹿児島駅から鹿児島中央駅に移るため、鹿児島駅周辺の空洞化が深刻なんだそうです。それを食い止めるためと、地域の魅力を再発見しよう、という主旨で始まったイベントが”さるっきんぐ”です。

そうですね、街のためにも、健康のためにも歩きましょう!

さあ、みんなで”さるこう!”

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2009年7月13日(月) 19:25

再び、カリスマ

浜松の安藤忠雄氏の講演会で火がついてしまい、昨日までの会期だったこともあり、大阪の「安藤忠雄建築展2009」に行ってきました。

場所は天保山にあるサントリーミュージアム。
隣にある海遊館駐車場は日曜日、そして久しぶりのスッキリ青空のおかげなのか、超!満員でした。

混んでて見るのは大変だろうなぁ、なんて他人事のように安藤展に行ったら、こちらも凄い!
蒸し風呂状態でした。
年齢構成は若い方が若干多いけれど、老若男女入り混じり。
そこがまた安藤氏のなせるワザですね。

延長15〜16Mに及ぶ中の島の1/300の模型は圧巻ですし、ノルウェー、バーレーン、アブダビ、台湾の巨大プロジェクトの数々を拝見すると、いったいそのパワーの源は何!?って少し怒りをこめた口調で問いただしたいくらいです。

海外プロジェクトが27ヶ国にもおよぶと聞くと、放浪癖のある僕は、その現場を回るだけで満足しちゃいそうですが、そこに仕事が絡んできたら大変なんてもんじゃない、というのは容易に想像できますよね。

見学されている皆さんも感覚的には同じのようで、首を横に振ったり、小さくタメ息なんかついたりしながら、そのパワーに圧倒されてるみたいでした。

パワーをもらった勢いで、その後足を少し延ばして狭山市にある安藤氏設計の狭山池博物館に行って来ました。




相変わらずの、何回も曲がったり、上ったり、降りたり、回転したり、水しぶき舞う滝の中を通ったり、と博物館の入口にたどりつくまでの長−いアプローチを歩いているうちに、完全に安藤ワールドにはまっている自分がいました。

建物を作る、という枠を超え、周辺の環境をひっくるめて、全ての地形を考え、その一部に建物として要求されている機能を置く、という思考。

規模はとても追いつきませんが、そのデザインアプローチは自分の仕事にも充分参考になるなぁ、と改めて感じました。

それにしてもこの施設、日曜日の昼下がりにもかかわらず、人がほとんどいませんでした。

建物も、展示内容も、展示構成も素晴らしいのでぜひおススメです。しかも入場無料!

けれど、個人的には安藤氏の建物は人がいないほうが似合う、と思います

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2009年4月23日(木) 21:25

TOKYO

先日2016年東京オリンピック誘致に向け、IOC評価委員会の視察団が来日しましたよね。
TVで見る限り、さすが東京(日本というべきか?)、細やかなかゆいところに手が届くような、繊細かつお金もたくさん使った見事なプレゼンだったようですね。
個人的にはあの渋滞の凄い街の中で、コンパクトにすべての競技を行う、っていうのは大丈夫?と思いますが・・・

行く度に違う街、というか常に変化している街。
悪く言えば365日工事中の街。
けれど刺激たっぷりで楽しい街。
豊橋ではありえない形態の商売が成り立つ街。
超高級のものから思いっきり庶民的なものまで混在する街。
大通りから路地まで歴史の流れを楽しめる街。
坂がいっぱい、地形の変化が楽しい街。
信じられないほどの人が湧き出てくる街。
最先端のケンチクも史上有名なケンチクも見れる街。
意味もなく散歩してても、新しい発見のある街。
とにかく何でもアリの街。
etc.etc.

そんな街の無数の建築現場の中で最近楽しみにしているのが東京駅周辺の再整備事業です。
八重洲側は200メートルツインタワーとそれをつなぐ大屋根付空中デッキという超未来都市。
丸の内駅舎は辰野金吾設計の戦前の姿に復元、再生する思い切りレトロ。
まさに何でもアリ東京を象徴する工事が進行中です。
3月に行ったとき撮った写真。


丸の内赤レンガ駅舎は昭和20年空襲で焼け落ちた屋根と3階のほとんどを、残存する図面と辰野金吾の他の設計建物を参考にしながら、建築史家などの意見を反映しながら再生してゆく、というなんとも楽しそうな仕事。
完成予想模型を眺めると、いかに今現在の赤レンガ駅の屋根が応急的に作られたものかがよくわかります。
2012年完成予定だそうです。乞うご期待!


豆知識
ちなみに、10年ぐらい前に復元再生された豊橋公会堂は、辰野金吾事務所にいた、
中村與資平(よしへい)という人の設計です。
中村作の現存するこの近辺の建物は、静岡市役所、静岡県庁本館などがあります。

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2009年3月6日(金) 21:59

世界遺産

毎年この時期開催される建材、照明関係の展示会に東京に行って来ました。

建材の情報収集のためなのか、ただ東京に行きたいだけなのか、あやふやな僕ですが、この展示会だけは、この時期の恒例行事になってもう、20数年になります。

天気も良く、気持ちのいい1日でした。

今回はその展示会も駆け足で廻り、上野の国立西洋美術館に直行しました。



そうです!ルーブル美術館展−17世紀ヨーロッパ絵画を開催中でした。



それこそ感性の洗濯ができました

展覧会も素晴らしかったんですが、国立西洋美術館の建物も改めてじっくり眺めてみると、これまた今更ですが、素材・寸法・意匠すべてが素晴らしい!

コルビュジェが遺した世界に3つしかない美術館建築のひとつであり、日本で唯一の彼の作品、というのはご存知でしたか?

50年前にこの感性! 感服です。

こんなたて看板も立ってました。


個人的には賛成です

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2008年12月5日(金) 23:28

大銀杏!

関取の頭ではなく、ホンモノの銀杏の大木に逢ってきました。

2日ほど前の中日新聞に載っていたので、これは見なくちゃ、と現場帰りに道草です



でした。まさに大木。

余分なことは言いません。百聞は一見に如かず、です。圧巻でした。

僕のように道草している方たちがたくさんいましたが、みなさんいい顔してるんです。

自然の創りだす形や色の迫力や存在感。
まさに年輪を刻んだ古木から溢れ出る包み込むようなやさしさ。

きっと皆さん(僕も)そんなところにやすらぎを感じてしまうんでしょうね。

自主的ボランティアガイド(たぶん近所のおじさん)からの情報を付け加えておきます。

この木はもともと小学校の校庭だったところになんらかの記念植樹として85年前に植えられたモノ。
そしてこの木は男木のためギンナンはできず、隣の保育園の園庭にある女木のほうにできる。
全てが落葉して片付ける時、銀杏の葉っぱは燃えんで困る!
今の黄色ももちろん綺麗だが、何もなくなった裸の大木の樹形もとても素晴らしい!etc.etc.

観覧される時の豆知識としてどーぞ

豊川市豊津町にあります。

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2008年11月14日(金) 23:23

紅・燃,萌!

とある仕事の打上げで、信州野沢温泉と小布施に行って来ました

日頃の行ないが余程良いせいなのか、もう文句のつけようのない素晴らしい
秋晴れに恵まれ、秋の信州を満喫できました。

その臨場感を少しだけおすそわけ

旬!新栗!幸せでした。

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2008年8月8日(金) 22:45

ピエタ



突然ですが、ミケランジェロの”ピエタ”です。

ローマのバチカンにあるサンピエトロ寺院にあります。

10年ほど前に行った時に撮った写真です。
事務所の机の引き出しを整理していて、久しぶりに眼にして、当時ホンモノを眼前にした時の感覚がフラッシュバックのように蘇ってきました。

”息を呑む”、”鳥肌が立つ”、得も言われぬ”、眼が釘付けになる”、”明鏡止水”etc.etc.
いろいろな慣用句や四字熟語を持ってしても言い表すことのできない心の動きがあったことを覚えています。

彫刻そのものに引き込まれる、というか、あ、ダメだ動けない、みたいな、それまでに経験したことのない感覚がありました。

ピエタ、とは聖母子像を題材にした絵画彫刻の総称(イタリア語)で、ラテン語の悲哀、憐憫、敬虔、を語源とする言葉だそうです。
まさにそうした意味が余すことなく伝わってきましたし、造形的にも完璧です。
それに加え、この作品ミケランジェロ23才(!!)の時の作品だそうです

置いてある場所の荘厳さ、そしてその歴史の重さ、作品自体の500年の時を経た風格、などから、とても太刀打ちできないオーラがそこにはありました。

多分その時、動けなくなった僕の中では、ミケランジェロと同じモノづくりの端くれの人間として、恐れ多くも彼の力量と比較して、それこそ徹底的に打ちのめされていたんだと思います。

僕は純粋に芸術作品を作っているわけではありませんが、少なくとも僕を選んでいただいたお施主さんに対しては、見た目楽しく、動きやすく、だけではなく、形にはならない精神性(心をこめて、と言いますが)を持って仕事をしています。それがお施主さんに伝わるかどうかは、やはり自分の心構え次第ですけれどね。

再度恥ずかしながら・・・目指せ!ミケランジェロ、です

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2008年6月11日(水) 23:22

賑わい

最近仕事の関係で豊橋駅前に行くことが多くなっています。

地方都市の中心市街地の落ち込みが激しいといわれる中、わが豊橋都心は少し元気が出てきそうかな?という感じです。

豊橋では珍しく!?建設ラッシュです。

西武百貨店跡地に建設中の複合ビル

1階には全国的には遅ればせながらスタバもお目見えするそうです。
洗練された外観は豊橋の新しい顔になり得ますよね


豊橋鉄道渥美線の豊橋駅乗入れと商業施設ビル

人の流れが大きく変わります。商業施設ができて、ペデストリアンデッキがつながれば楽しそうです。

市民病院跡地のこども未来館ココニコ

敷地内に植えられたワイルドフラワー。コレでもか!っていう感じに咲く姿は元気をもらえそうです。

やはり街なかは賑わいが必要ですね。もちろんその賑わいを生み出す魅力も。

人は基本的に寂しがりやなので、賑わい=人の集まるところ、を求めているんだそうです。
確かに閑散としている銀座や原宿にはあまり魅力を感じませんものね。

豊橋駅前はこれからが楽しみです

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2008年6月8日(日) 22:44

体感

5月下旬に今年3回目の大阪に行って来ました。

1回目は正月に次男坊とふたりで。
8月に封切りとなる浦澤直樹氏原作の「20世紀少年」の中でストーリーのキーワードになっている大阪万博の跡地へ。


父親は38年前の感動感激を想い出し改めて感動し、息子はコミックの中で何度も見た、
”ともだち”が”反陽子爆弾”を隠した場所のホンモノ!?を見ることができて感動していました。

岡本太郎作「太陽の塔」は40年近くの歳月を経てもなお、充分な存在感を放ちながら佇んでいました。

さすが、です。
創った人も、造った人たちも、残した人たちにも、拍手、です。

2回目は仕事がらみで。

帰りに少しだけ安藤忠雄氏設計のサントリー美術館に寄る事ができました。
デザインもハードも経年による衰えはまったく感じさせず、これもまた、さすがです。

3回目も仕事がらみで。

ここ数ヶ月お手伝いさせていただいている空中庭園に置くガーデンファニチャーをショールームで実物確認するために。
カタログの写真だけでは質感も素材感もわからなかったため、ま、新幹線にも乗れるしいいかってことで行って来ました。
実物を見てコレなら充分お客さんにご提案できる、と確信できたことと、久しぶりに大阪の街をぶらつけたことで大満足な1日でした。

特に、図らずもこれで見納め、というモノが2つ見れたことが、僕にとってはウレシイことでした。

ひとつは有名なコレ。


もうひとつは、阪神タイガースが優勝した時に皆が飛び込む橋(戎<えびす>橋)のたもとに建つ、キリンプラザ大阪。

20年前竣工時に見に来た時に受けた強烈なインパクトは忘れられませんし、その時間を経てもなお、同じ存在感がありました。

もうすぐ解体されるそうです
日本の建築の一時代を作った建物だけに残念です。

机の前で得られる情報だけで満足しないで、自分の脚で、眼で、そこの空気感の中で体感することの大切さを改めて感じた、大阪での数日でした。

written by hom [放浪] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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