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2014年11月24日(月) 23:01

そうだ、豊橋へ行こう!

京都行きたい!けれど豊橋もなかなか素敵です^^



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2014年11月12日(水) 23:55

熱海湯階段

今年5回目の東京放浪。

今回のメインイベントは、ビッグサイトで開催されたジャパンホーム&ビルディングショー、の中で行われたセミナーへ。

お題は”住宅設計者の現在と未来”。
その題目(もちろん講演者も、ですが)に惹かれました。

現在の目の前の仕事で飽和状態になっている自分に、「そうか、自分にはまだ未来があるんだっ!」と気付かされ
何かパワーを貰えるのでは、という思いきり他力本願な動機付け。

それでもやはり、時代の先頭に立って物事を動かしている方たちの言葉には力がありました。

この情報あふれる現代、豊橋の事務所内で自分なりに数多のメディアの中から取捨選択し、業務上の糧や知識を得ているつもりではいます。

しかし、こうして自分の足で、カラダを動かし、同じ志を持った(たぶん)大勢の方たち(皆さん目つきが真剣です)の中のひとりとして、第一線で活躍されている方の生の声を拝聴すると、
いかに自分が井の中の蛙か、ぬるま湯に浸かっているかが身にしみてわかりますし、同時に本当にいい意味で刺激になります。

続けねばっ!です。


という大義名分の下、第2の(第1の!?)目的である東京放浪の始まりです^^
今日は3時間ほどのミニ放浪。

まずは神楽坂にOPENしたla Kagu(隈研吾氏デザイン監修)へ。

 

新潮社の書籍倉庫だった古いスレート葺きの建物を、その古いまま使ったリノベーション。地形を活かしたアプローチのウッドデッキが圧巻です。

立地、設計者、オーナー(新潮社)、運営者(サザビーリーグ)、カフェ、生活雑貨、ブックディレクターのいる本屋、働くスタッフたち・・・
どれをとってもまさに、THE東京!でした。

その後は神楽坂の賑やかな商店街から一本入った谷道の抜け道、階段路地を満喫して終了でした。


熱海湯銭湯横の脇道であることから名付けられた”熱海湯階段”
都会のど真ん中でありながらの、その狭さと苔むした階段が素敵です。

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2014年9月2日(火) 13:43

加賀百万石2014

お盆の終わり頃、古都金沢に行ってきました。

何故 金沢?

僕が勝手に師匠と仰ぐ建築家<”勝手師匠”と呼ばせていただいています^^>のひとり、中村好文氏の展覧会が8月末まで金沢21世紀美術館で開催されている、というのが大きな動機付けでした。
金沢21世紀美術館は機会あれば行きたい、と思っていたので、これこそ一石二鳥、一挙両得、棚からぼたもち(ちょっと違うか!?)、ということで、新幹線米原経由、北陸本線特急しらさぎでいざ、金沢へ!

出迎えてくれたのは、アルミトラスの『もてなしドーム』と、『鼓門』。



鼓の調べ緒をモチーフにした赤門をシンボルにしたこのプロジェクト、
工期7年!総工費172億!金沢の顔として十分風格があります。

加賀藩前田家は江戸時代約290年間を通して徳川幕府に謀反の意がないことを示すために、ことさら武の印象を抑え、学問や美術、工芸、芸能を奨励し、その発展に尽くしたそうです。
そしてその後それに加え、戦災を受けなかったこともあり、当時のまちなみ、芸能、工芸、食などの文化も現在に至るまで綿々と受け継がれています。

そうした伝統を踏まえた落ち着きと風情を兼ね備えた素敵な街でした。
そしてそこに新しい文化的なものを取り入れる度量、感性などのバランス感覚にも感動です。今もなお、伝統を作り続けています。

その新しいものの代表格、金沢21世紀美術館。

 

金沢のあの場所の歴史、地勢的な潜在力を見事に読み取り、そしてカタチにした設計者の力量に感服です。

美術館建築の固定観念である重厚感を消し去った、あくまで軽く、シンプルにOPENな、という明快なコンセプトは、そこに集う人たちの数や表情を見ると、充分すぎるほど受け入れられているように感じました。

もうひとつ、静寂、気品、風格、荘厳etc..その文字そのままの佇まいを見せる
鈴木大拙記念館へ。

この建物の設計者谷口吉生氏も僕の”勝手師匠”のひとり。
いつものことながらその緊張感に打ちのめされます。

  

仏教哲学者鈴木大拙にちなみ、来館者自ら思索できる「思索空間棟」の周りを取り囲む「水鏡の庭」

 

ここにたどり着いた瞬間、息を呑み、背筋が伸び、そして心が洗われる感覚に陥ります。

美しい建築にはひとの心を動かす力があります。


その他金沢うんちく...いろいろ凄いです。
伝統という土壌があってこそ発信できる文化なんでしょうね。

*世界で最も美しい駅14駅のひとつ。
*世界で最も素晴らしい駅ベスト10。
*都市照明の国際コンペ「シティ・ピープル・ライト・アワード」第3位。

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2014年5月22日(木) 20:22

東京で所用があり、それが終わってからの4時間だけのブラHOMをしてきました。
いつもと同じ坂道・階段を絡めた都市放浪ミニバージョン。

もうそろそろ夕方?のPM4時頃東西線早稲田駅をスタート!

早稲田大学北側を流れる神田川沿いから、高低差15Mの目白台に上る胸突坂。

   坂の途中に休憩所がある^^

名前の通り、鼓動が速くなるくらい急な長い坂です。
樹木がうっそうと茂り、一瞬都会を忘れます。


上りきった高台で東京カテドラル聖マリア大聖堂を発見!

1964年完成の丹下健三氏の作品です。

 
 

凄い!・・・何だこれは?・・・
夕日を浴びて神々しく静かに佇むその存在感は圧倒的でした。

恥ずかしながら、建物を見て自然と涙が出てくる、という経験は初めてでした。


感動の余韻を引きずりながら、幽霊坂へ。

  

その名の通り、ここもまた都会を忘れる静かな緑溢れるスポットでした。

最後は、ゲリラ豪雨に遭遇しながら東京の由緒ある花街、神楽坂を通って帰途に着きました。



今回はミニバージョンでも内容濃かったです!

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2013年12月13日(金) 23:11

神頼み!

ブラHOM2013の締めは東京。

東京で大学生活を送る息子の就活状況のCHECKを大義名分に、
オトナは年末恒例、自己満足の文化の日^^

*まずは上野の森へ。
 

国立西洋美術館はいつ来ても重厚かつ洗練されています。

*上野から歩いて谷中〜根津へ。
博物館動物園駅
  はん亭

実はこの辺り、3年前に亡くなった父親の生まれ育ったところ。
DNAのなせる業なのか、ぼくもそれなりのホーム感が感じられます。

*旧万世橋駅高架下を商業施設に改装したマーチエキュート神田万世橋へ。


歴史を感じる空間の中に、趣味・嗜好性の高いSHOPたち。東京ならではの雰囲気です。

*神田神保町で古書店街を物色しながら、老舗の喫茶店の名物メニューで腹ごしらえ。
 喫茶さぼうる ナポリタン!

*御茶ノ水界隈坂めぐり
     
雁木坂、紅梅坂、新坂、幽霊坂、淡路坂、妻恋坂 

 再開発ビル前広場のオブジェ”飛翔”のイメージだそう。結構好きです。 

*最後は次男の大学受験合格の神頼み^^で湯島天神へ。
 神様も大変・・・

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2013年11月19日(火) 22:23

天空の白鷺

ブラHOM、今回は姫路。

姫路城の平成の大修理が5年前から行われていました。
あの大きなお城ごと全部すっぽりと、仮設の建物で覆い隠し、
完全に室内状態にしての大修理です。

その最上部の屋根の葺き替えや、漆喰の白壁の塗り替え施工現場を、
その仮設の足場から間近に見ることができる”天空の白鷺”という期間限定の施設。
コレは見ておかねばっ!と行って来ました。

  

 



今後決して見ることのできない視点での白鷺城は感激モノでした。


外敵からの攻撃に対し防御するための工夫は、城郭建築の基本であり目的な訳ですが、そんな工夫のひとつに”狭間<さま>”があります。

土塀などに長方形、正方形、三角形、丸形の孔をくりぬき、下から攻め上がってくる敵に向けて、矢や鉄砲を差し込んで攻撃するためのもの。
その攻撃道具の種類によって孔の形が違っています。
長方形は矢(矢狭間)、その他の形は鉄砲(鉄砲狭間)です。
姫路城に合ったのはこんな感じ。



ここには矢狭間は無いようですが、この鉄砲狭間の形、配置は、まるでデザイン的な遊び心があるようで楽しささえ感じてしまいますよね!?

機能だけ考えれば正方形だけで良いと思うんですが・・・
三角、丸を作った理由は何なんでしょうか?

やはり、遊び?デザイン?・・緊迫の戦場に一服の清涼感みたいな・・・?

その時代背景の中でそんな感性があったとしたら楽しいですね。

【補足ウンチク】
孔を覗いてみると、手前から外に向けて口径が小さくなっています。

 

これは”アガキ”という技法で、敵の攻撃から身を守りながら自分の視界を広げる工夫ですが、これもまたデザイン的に素敵です。

実はHOMも狭間からヒントを得た訳ではないのですが、光を効率的に取り入れようとデザイン的に使っています。
こんな感じで・・

 

まったく機能目的は違うのに、時代を超えて何となくの繋がり・・楽しいです。

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2013年2月26日(火) 23:23

出世階段!

都市放浪ブラHOM2013第1回目は東京。
今回はいつもにも増して、かなりマニアックに地形を楽しんで来ました。
そのマニアックさも含めてご紹介^^

所用で虎ノ門にあるホテルオークラへ。



地理的にここは、関東ローム層と呼ばれる、火山灰が堆積し風化して出来上がった
武蔵野台地の末端、麻布台にあり、東京山の手エリアの末端部分でもあります。

東京山の手(ざっくり言えば、現在の山手線より東側の標高の高い部分)は、
大きく7つの台地があり、その合間に6本の川が流れていると言う地形です。

その川の浸食作用と、透水性が高く崩れやすい関東ローム層の性質が重なって、無数の断崖と谷が形成され、リアス式海岸のように台地と谷が連続して入り組んだ地形になっています。
そしてそこに人が集まり街が作り上げられてきたため、必然的に多くの坂や階段が作られてきました。

その基本は江戸時代、山の手はほとんど全国300藩の大名屋敷で埋め尽くされ、その広大な区割りはその周囲の道も含め、かなりの部分が現在にそのまま引き継がれています。

ホテルオークラの敷地もご多分に洩れず江戸時代川越藩松平大和守の敷地跡。
敷地形状も取り囲む道もそのまんまです。

その取り囲む道が全て坂。坂フェチにはたまらない地形です^^
汐見坂、江戸見坂、霊南坂、その名前もそのまんま。


 汐見坂/江戸見坂

霊南坂

汐見坂、江戸見坂はネーミングわかりやすいですよね。
江戸時代にはこの坂から下町市街全域から遠くは江戸湊(みなと)<=東京湾>まで一望できたようです。
何となく不気味な”霊”南坂ですが、コレは昔ここにあったお寺の”嶺”南和尚からとったんですが、いつの間にやら霊南に変わっただけの話だそうです。
三浦友和・百恵夫婦が結婚式を挙げられた霊南坂教会で有名ですね。

ホテルオークラの建つ丘を降りると、谷を挟んで東側に愛宕山という丘があり、
山上に愛宕神社が建っています。

そのお社に参拝するために標高26Mを上らなければならないのですが、
そのルートのひとつ、踏面32cm、蹴上22cm、86段!踊場無し!
で一気に上る愛宕男坂(江戸期では階段は”坂”の範疇)へ。

その昔の逸話から”出世の階段”と呼ばれています。

  



それはそれは怖い階段、建築基準法上はNGです^^
しかし、何とか出世したいので、2往復半!


ブラHOM都市放浪は鍛えられます!


気の弱い方は隣にある愛宕女坂へ




***************
<大名屋敷ミニ話>

六本木ヒルズも、東京ミッドタウンも、赤坂サカスも、何で都心にあれだけの広大な土地が ・・?っていうのは全部元は大名屋敷。
軍用地になったり、細分化され学校や民間企業の手に渡ったり、時代とともに様々な使われ方はしてきたんですが、バブル時代の大規模再開発ブームの波の乗り、その大きな区割りはそのままに出来上がったのが今の姿です。

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2012年12月30日(日) 23:30

都市放浪(ブラHOM)2012

年末、冷たい雨そぼ降る中、久しぶりのブラHOMしてきました。

目的は、東京で大学生活を送っている息子の視察(TATEMAE)、
情報収集と言う名目の都市放浪(HONNE

東京と言う街が形成されている地形は、多摩川の扇状地である武蔵野台地が、長年の風化侵食により、大小、浅深の谷が複雑に入り組まれた場所。その台地と谷の高低差はおよそ15〜20mあり、必然的に東京は坂道や階段がとても多い街になっています。

坂道や階段は、街の風景に物理的にも心象的にも楽しい変化をもたらし、ブラHOMの大きな魅力のひとつになっています。

・・何が?・・・と言われると言葉に詰まりますが、
上っていく時に感じる高揚感、期待感。
上りきって振り返った時の達成感、開放感。
えっ!?こんなところに?!という意外性。
ノスタルジックな路地感?・・みたいなものでしょうか?

その無数にある坂道・階段の多くに(23区内だけで600弱)、その地形の特徴や歴史的な背景を元に名前が付けられています。
そのあたりのウンチクも楽しみのひとつでもあります。

で、今回歩いてきたのが・・・

 湯島天神男坂 湯島天神女坂
 湯島実盛(さねもり)坂
 無縁坂
谷中夕やけだんだん

東京の道路の骨格は江戸期に形成され、現在でもその名残りはほとんど残っています。江戸期においては階段も坂の範疇だったため、階段であっても”坂”が使われています。
”男坂”、”女坂”は1セットで存在し、一直線に急角度で上りきるのが”男坂”、途中踊り場を経由して、緩く、楽に上るのが”女坂”。
今の時代、イメージは逆のような気もしますが!?

こんな本たちがあるんです!     ウンチク満載です。

最後は復原完成した東京駅丸の内駅舎の夜景で締め!

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2012年2月25日(土) 20:21

考現学

パナソニック汐留ミュージアムで開催されている”今和次郎(こん・わじろう)採集講義”に行って来ました。



考古学に対する”考現学”というジャンルを創った建築家(1888〜1973)です。

日本全国、韓国、中国までにおよぶ民家の詳細な研究に始まり、関東大震災で復興に立上がる一般の人々が廃材で作り上げるバラックの家、店などの調査・記録。
そして都市の市民の”生活”に密着した街の中での観察・採集・記録。

ここで全てに登場するのが、詳細かつ精密な無数の手描きスケッチです。

 
  

スケッチの巧さ、細やかさはもちろんですが、何よりも魅かれるのが、その視点。

その時代、その時間の日本の市井の暮らしぶりを統括的に上から括るのではなく、ある一部の側面から、それも超ピンポイントで広範囲にわたり(洋服の色・柄・長さ、ヘアースタイルの種類と傾向、ひげのカタチ・長さ、手提げの持ち方、新婚家庭の持ち物調べ、食堂の茶碗の割れ方、はたまた昼休みベンチで寝ている人たちの姿の調査まで!)、つぶさに観察・採集・記録し、それらを集めることで、よりリアルに生活全体を見ることができるという逆転の発想のユニークさ。

90年近く経った今でも、その視点は古臭くなく、文化資料としても一級品です。

今氏の凄いところは、現代のTVや出版業界の主流である、街の中の面白いモノ、おかしなモノ、流行モノ、ぶら散歩モノなどの基本概念を1920年代に体現していたこと。

その頭の柔らかさには脱帽です。

マスコミュニケーション、の日本語訳は大衆伝達。まさに”考現学”です。

************

いつも思うのですが、パナソニック汐留ミュージアムの展示センスは素晴しいです。
先回の白井晟一展もそうだったのですが、展示品数はかなり多いのに、
飽きさせない変化と工夫が満載です。

ついじっくり、ゆっくり観てしまいます。おススメです。

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2011年12月2日(金) 16:51

小春日和・2011末

季節はずれに暖かい晩秋の1日、久しぶりの東京ブラHOMしてきました。

建前は、調査・研究、情報収集。

本音は現実逃避の意味合いが強い刺激を求めての放浪の旅。

相変わらずの不良中年です


まず東京駅丸の内駅舎復原工事現場。



南北ドーム屋根を含めた復原部分はほぼ出来上がっているように見え、地下部分と内装工事が佳境の様子でした。

この場所で、この規模で、この難工事。
行く度、見る度に日本のゼネコンの素晴しさに拍手です。

来年6月の完成が楽しみです。


次に向かったのが・・・

信用金庫という地元密着型企業が一躍全国に名を知らしめることになった建物へ。

 巣鴨信用金庫志村支店

フランス人女性デザイナーによるこの建物、幹線道路沿いとはいえ、地味な東京下町の街並みに輝きを放ちながらキレイに納まっていました。
色、カタチなど少しバブリーな感じがしないではないですが、色遣い、ボリューム感などのデザインセンスが絶妙で、街の品格を上げるほど上品に佇んでいます。


近くにも同信金常盤台支店



同じデザイナーによる建物。感覚も同じく、東京特有の雑多な住宅街の中でひときわ目立ちながらも溶け込んでいます。
ル・コルビュジェのロンシャンの教会(下の2枚の写真)の窓をモチーフにしたファサードデザインですが、ここにも色遣い、バランスなどにデザインセンスが伺えます。

 

余談ですが、実はHOMもやってます。 ⇒CakeFactory, ⇒お洒落な物置


巣鴨信金の2つの建物の共通コンセプトが「また来たくなる信用金庫」。
完成以来集客数、来客数、滞在時間など結果が出ているそうです。

素晴しいですね。



その後も果てしなく歩き続け、ブラHOMどころか、フラフラHOMになりつつ、
しっかりと刺激を吸収し、現実に戻ってまいりました 

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2011年11月18日(金) 20:04

芸術の秋

陽ざしが暖かく感じられる秋晴れの日、まさに”芸術の秋”を堪能してきました。

尾張一宮の三岸節子記念美術館と稲沢の荻須記念美術館へ。

三岸節子記念美術館では、伝説の洋画家と称される佐分眞展。




荻須記念美術館では、荻須高徳生誕110周年記念展。



お2人とも愛知県出身の大正末期から昭和にかけ活躍された洋画家です。

その時代パリに渡られることだけでもかなりの覚悟がいることなのに、そこで絵を究めようとされたお2人の気迫が迫ってくるような絵ばかりでした。

佐分氏の描く人物、ディテールは荒いのに、少し離れて見ると圧倒的な存在感で迫ってきます。

荻須氏の描くヨーロッパの古い街並み、汚れた雑然とした風景が、たぶん実際の風景より美しく汚れ、けれど現実的に感じられました。

素直に感動できた1日でした。

芸術の秋に関わらず、常に意識してイイモノに接しなければいけませんね。

特に心に残った絵を載せておきます。

佐分眞氏
 「貧しきカフェの一隅」

 「ステッキの老人」

荻須高徳氏
 「果物屋」

 「パンとケーキの店」

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2011年5月20日(金) 10:36

祝!九州新幹線開通!

遅ればせながら、九州新幹線が開通しました。

3月12日というあまりのタイミングの開通日だったために、その存在すらもみ消されてしまった感があります。

けれど、忘れちゃあいけません!特に九州の方たちにとっては待ちに待った嬉しいニュースですよね。

隠れ(!?)乗り鉄鉄道ファン+さくら車両デザインをされた水戸岡鋭治氏ファンを自称する僕にとっても、です。

そのJR九州のTVCM、企画の素晴しさ(新幹線開通のCMなのに、新幹線を映さないで、沿線風景とその住民参加、という)にまず拍手です。

そして映像からもらえる「嬉」、「楽」、「結」、「連」、「力」みたいなものが、今の日本人に直球でぶつかってくる編集になっています。
そう思うのは、今、というタイミングでの偶然なのかもしれませんが、マイア・ヒラサワさんのBGMとの相乗効果もあり、自然と笑顔と元気になれる本当にいいCMです。

大震災による自粛で、幻のCM、といわれるほど話題になったもの。
youtubeでみつけたJR東日本CMを加え編集された映像を貼り付けます




去年の7月のHOMブログ(⇒そこまで・・・)です。
今見ると、この九州新幹線搬送風景の写真、合成っぽく見えますよね

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2011年2月16日(水) 14:25

ブラHOM 2011vol.1

先日関東地方が大雪に見舞われた頃、2日間東京”ブラHOM"してきました。

仕事に活かせる情報を得るため、モチベーションを保つための刺激をもらいに、はたまたアンチエイジングのためのアタマとカラダの運動 ・・・・   etc.etcと、たくさんの言い訳を豊橋に置いて、いつもながらのリフレッシュ放浪です。

まず目に入ってきたのが、東京駅赤レンガ駅舎復元工事現場。

今回復元される両端部のドーム屋根の足場が外れ見ることができました。
 
東京大空襲の修復で、GHQの監視下、とりあえず5年もてばいいと適当(!)なかたち、材料で屋根を造ってしまってから結局60年以上経過し、幾度にもわたる取り壊し再開発検討の嵐も何とかかいくぐり、最終的に1988年、創建当時の赤レンガ駅舎の復元形態保全にいきついた経緯があります。

その復元工事もいよいよ大詰め。来年(2012)春完成です。


その後以前から狙っていた展示会3連発。




1980年代、「浮遊感」というキーワードでインテリアデザイン界を席捲した倉俣氏。
僕もその感性、デザインに対する立ち位置など、かなりの影響を受けていたんだということを、実際の作品を目の当りにして再認識できました。
「ミス・ブランチ」本当に綺麗です。



先日HOMブログでご紹介した 「孤高の建築家」と呼ばれる白井晟一氏の展示会へ。
超精密・繊細そして緊張感溢れる図面には完全に打ちのめされました。





最後は”住宅の神様”建築家吉村順三氏のご自宅に併設されているギャラリーの企画展に。
今現在「カッコイイ住宅」の原型が50年前(!)の吉村氏の住宅にありました。
間や寸法のとり方のバランス感覚の素晴しさには、これまた脱帽です。


 
良いものを見続けて一種陶酔状態になりながら向かったのが、
「ニーケーゴーヨンマル アキオカ アルチザン」
舌を噛みそうなネーミングですが、
JR秋葉原〜御徒町の線路高架下を”ものづくり”をテーマにしたギャラリー、工房、カフェなどのショップで再生したプロジェクトです。
コンセプトと立地の発想は凄いし、雰囲気もGOODです。



たった2日でここまで楽しめるTOKYOという街はやはり普通ではないですね。

人が集まり、賑わいが生まれることで発生する実に多様で雑多な需要と供給。
それぞれがキチンと成立してしまう街。

暮らしている方たちにとってはいろいろな弊害もあるのでしょうが、たまーに行く僕にとってはやはり、何とも刺激的な楽しい街です。

PS;最後の最後真っ暗になってから、通算3回目の東京スカイツリーへ行きました。
前回494mだったのが、今回はもう574m!!

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2010年12月17日(金) 13:43

年末放浪vol.2

今回は”ブラHOM"大阪レポート。

いろいろブラブラしましたが、最大の目的は10月にOPENしたユニクロ心斎橋店。
心斎橋のど真ん中に建つユニクロが、世界に向けたショーケースと位置づけるグローバル旗艦店です。

トータルプロデュース 佐藤可士和氏、店舗プロデュース 片山 正通氏、
外装・内装デザイン 藤本 壮介氏、照明計画 戸恒 浩人氏、+日建設計+大林組、
という、今の日本を代表するメンバーによる成果品を体感したくて行ってきました。

凄かったです。

何がーーーー?って、建築も、インテリアも、ユニクロの商品数も、ディスプレイの見せ方も、スタッフの質も、客の数も・・・すべてに計算づくの斬新さと勢いを感じました。

不況と言われて久しい今の時代にあって、常に元気いっぱいのユニクロ。
その理由がわかる気がしました。

特に凄かったのは、ダウンジャケットをイメージしたという、真っ白なモコモコした外観。



泥臭いイメージのある大阪の街には似合わない(大阪の方ゴメンナサイ)洗練されたイメージです。

ところが夜・・・

!!!!! LEDの制御技術を駆使した全面広告等に!

  
 

派手で、綺麗で、楽しくて、飽きずにひとり大阪の街で口を開けて眺めてました。

外装材はETFE(エチレン四フッ化エチレン共重合樹脂)という、軽量で透光性のある
熱可塑性フッ素樹脂フィルム(厚250ミクロン)だそうです。イメージとしてはドームを覆っている幕。海外のスタジアムなどでは使用実績はあるんですが、日本では初めてです。

ダウンジャケットの雰囲気をだすために2.7Mグリッドに金物で4方を固定し、その中に強制的に空気を送り込み膨らませているそうです。
その中に1グリッド64個のLED光源が組み込まれています。

惜しまれながら2年前に解体された、高松伸氏設計のキリンプラザ大阪(→HOMブログ)は、白色のみの4本の巨大行灯(内に5200本の蛍光灯)がそびえ立つ、大阪の街のシンボル的存在になっていたんですが、このユニクロは現代のフルカラー行灯として、新しいシンボルになり得るインパクトがあると思いました。

新しい技術、新しい感性、そしてそれを実現させた元気いっぱいのユニクロは、文句なしにリスペクトです。

帰り際に楽しい気分にさせてもらえた久々の大阪放浪でした。

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2010年12月3日(金) 22:04

年末放浪vol.1

11月2週続けて日帰りですが、東京、大阪へ行って来ました。

自分自身の活力源の”都市放浪”、ブラタモリならぬ”ブラHOM”です

今回は東京レポート。

豊橋発AM7時〜23時着の16時間放浪。

まずは港区の外務省飯倉公館近くの交差点に屹立する”ノアビル”へ。

 
ベルリン大学哲学科卒業という経歴と、その作風から「異端の建築家」、「孤高の建築家」と呼ばれる白井晟一の設計です。
雑多な東京の街においても圧倒的な存在感を醸し出していました。

少し地下鉄を乗り継いで、青山の明治神宮外苑銀杏並木へ。


よくドラマに登場する東京の名所のひとつですが、これはどうしても自分の眼で確かめたかった風景のひとつです。

銀杏並木の入口に立つと、中央に見える建物(聖徳記念絵画館)に向かって道と並木が集束するイメージがありますよね。
もちろん遠近法のそれを狙って、計算づくで植えられたものなんですが、実はその効果をさらに強調するために、銀杏の木は手前をいちばん高く、そして奥に行くにしたがって、わざと順番に低くしてあるんです
その効果は・・・一目瞭然ですよね。街中(まちなか)のトリックアートです。

その後は、今回の東京行の本来の目的の所用を、新宿→早稲田→大塚→町屋→日比谷→豊洲→ビッグサイトと、わざと遠回りと道草をしながら数時間こなし、最後に今年2回目の東京スカイツリーを見てきました。

3月の1回目の時の高さは311m、今回は494m!
着いたのが夜、それも雨・・・周囲も空も暗く、スカイツリーの中間展望台は雲に隠れ(!)見えませんでした

自分の身体で、自分の眼で、それこそ五感フル稼働の16時間。
心地良いかなりの疲れと、新しいモノに触れた少々の興奮で、思い切りリフレッシュできた1日でした。

次回は大阪レポート!

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2010年7月16日(金) 21:06

そこまで・・・

2011年3月に東北新幹線の東京〜新青森、九州新幹線の新大阪〜鹿児島中央の直通営業運転が始まります。両新幹線ともデザイン的にもかなり洗練されていて注目です。
列車名は東北が「はやぶさ」、九州は「さくら」。
http://www.jreast.co.jp/e5/m/top.html
http://www.jrkyushu.co.jp/shinkansen-name/index_pc.html

隠れ(!?)乗り鉄鉄道ファンの僕にとっては心躍るニュースです。

数年前、東海道新幹線車両を豊川の日本車両工場から浜松の新幹線基地まで陸送する現場を見に行ったことがあります。最近日本通運のCMでも流れていますが、その最大のクライマックスというか難所が、豊橋市内の守下交差点の左折です。



左折時のあまりに大きな内輪差を解消するために、リモコン操作で自在に動く台車付のトレーラー架台や、それに関わる人員の多さ、連携など運搬技術上の面白さもさることながら、何よりもあの新幹線が道路上にある、という違和感と、その大きさの存在感に圧倒されっぱなしでした

決して狭い交差点じゃないんです。けれどあの大きさには勝てない・・・・。

別に勝負事ではないんですが、無事左折クリアーした時には深夜にもかかわらずたくさん来ていた観衆から自然と歓声と拍手が沸きあがっていました。

そんな興味からネットを見ていて見つけたのがこの写真。



鹿児島新幹線車両の搬送風景です。

顔はカワイイのに、やたらとデカイ・・・

そもそも何でこんな狭いところを・・・、何もそこまで・・って思いませんか?

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2010年3月14日(日) 00:27

天使と悪魔

毎年恒例行事の、東京お台場ビッグサイトで開催されたJAPANSHOP,建築建材展に行ってきました。

 

現実、こういう見本市は、昨今のデジタル化の流れとは逆行している感は否めませんが、やはり自分の体で動き、見て、触って、話して得た情報はパソコン画面から得られるモノとは完全に「質」が違います。
と、いう理由をつけて、ただ豊橋から逃げ出したいだけ、かも。

今ちょうど計画している物件にいろいろと引っかかるものが多く、思いのほか長時間ビッグサイトにいました。
見終えて、たまったカタログ類を宅配便にお願いした時点で、さあ、どこ行こう?って、僕の中の虫が騒ぎだします。

今回は、以前からホンモノをどうしても見たかった建材のショールーム目指して墨田区に向かいました。
その道中、ビルの隙間からチラッ、チラと見えたのが運のつき、次の目的地の決定です。
かなり遠くからなのに、かなりのインパクトで迫って来たのは、コレ

    
新東京タワー、”東京スカイツリー”です。

現在の高さ311b、最終的には634bですから、単純に今の倍!

半端ないです。

計画、設計、施工というと簡単ですが、こういうものを作ろうと決断しGOサインをだした人、それを現実に建てるための構造計算、そして未知の世界である施工技術や方法の模索・・・凄いです。
世界に君臨する日本の建築技術の粋の中で、なおかつ選りすぐりの英知を結集している、といっても過言じゃないと思います。

現場周辺からも、そんな空気感がビシビシ伝わってきていました。

百聞は一見に如かず、です。2年後の春完成だそうです。

心地良い緊張感を味わった後は、これもまた以前からぜひ歩きたい、と思っていた、下町の商店街、日暮里の谷中銀座へ。

  

道路の狭さ、人の混み具合、隣り合う店同士や店の人と客の距離感がなんとも絶妙で、購買意欲をそそります。イオンモールもいいけれど、やっぱりこれもありだよなぁ、と感じてしまう素敵な商店街でした。

商店街を抜けて、通称”へび道”と呼ばれる、大正時代までは川だった不思議なくらい、くねくねとへびのように曲がりくねった道(幅3〜4b)を歩きました。永遠にどこまでもくねくねしちゃうんじゃないかな、と思わせる楽しい小路でした。

 わかりづらいかな?

 途中にあった店

仕事が詰まってるんだから、用が終わったらさっさと帰れよー、という悪魔(?)の声と、たまにしかないんだからもっと放浪させてくれよー、という天使(自分にとって!?)の声のせめぎあいの中で、天使の現実逃避をとった自分。

褒めてやりたいと思います

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2010年1月11日(月) 20:02

初夢

エコパスタジアムにジュビロ磐田名波選手の引退試合に行って来ました。



2002年ジュビロ優勝時の選手を中心としたチームと、1998年フランスワールドカップ日本代表選手を中心としたチームという、自他共にサッカーファンを公言するぼくにとっては、まさに初夢のような1日でした。

カズ、ゴン、ヒデ、高原、藤田、福西、井原、前園、森島、城、北澤etc.etc.・・・ もうたまりません。
そこに矢部、ワッキー、土田のお笑い芸人各氏が入り、国歌独唱はミスチルの桜井氏、というサッカー以外でも楽しめる素晴らしいイベントでした。

  
  


そのついでに(!?)、ちゃんと建物のCHECKも忘れません。

   

エコパスタジアムのスタンドを覆うテフロン膜の屋根は、1点でピン支持された片持ちトラスを、スチールケーブルで天秤式に支える構造になっていて、「テンセグリック構造」といいます。
その支点には風圧をダンパーで吸収するという技術も組み込まれています。

外部遠目からも、その屋根とケーブルが意匠的にも利いていて、構造と意匠が見事に融合した迫力のある建物ですよね。

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2010年1月3日(日) 09:30

放浪vol.1


2010年 あけましておめでとうございます!

今年も設計室HOM及びHOMブログよろしくお願いします。                                                                              
<写真は知り合いにいただいた御年賀の品。素敵だったのでちょっと拝借。>

2010年放浪第1弾は、東京駒沢競技場へ高校サッカー中京大中京(vs神村学園)応援バスツアーでした。
朝6時半に出発し、途中事故渋滞、自然渋滞に巻き込まれながら、駒沢に着いたのはPM1時!
けれど素晴らしい天気に恵まれ、途中の富士山も

 文句なしでした。

スタンドでは、暑いとさえ感じてしまうほどの陽射しの中、両校の応援団で盛り上がっていました。
 

中京には残念な結果に終わってしまいましたが、これをバネにして次回頑張ってもらいたいと思います。


試合後は、帰りのバスには乗らないで、数時間でしたが東京の街をぶらつきました。

正月2日の原宿も渋谷も、想像はできていたけれど、人の数は半端ないですね。いったいどこから湧き出てくるんだろう?っていう感じ。
特に原宿、表参道の歩道の人口密度は1uあたり10人ぐらいの感覚、といったらわかっていただけるでしょうか?

もう大変

けれど、そんなことも含めてやっぱり都会はそれなりの楽しさがありますよね。

さあ、今年もさるくぞー、ブラつくぞー

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2009年11月23日(月) 21:38

さるっきんぐ

最近のマイブーム・・・NHK木曜10時からの”ブラタモリ”にはまっています。



東京に行く機会も、いろいろな理由をつけて少なくなり、僕の唯一(!?)のストレス発散材料の街ブラ放浪を、まさに具現化してくれている番組です。

古地図と照らし合わせながら、現在の街の表だけではなく、生活感溢れる裏路地にも入り込んでの散策、といったイメージ。

タモリの不思議に引き込まれるトーク、感性。
一緒に歩くNHK女性アナウンサー久保田さんの、およそ街歩きには適さないいでたちでの、はずれそうではずれないトークの切替し。
ゲスト解説者の方たちの、その街に対する見識、愛着の深さ・・・

などの要素が絶妙に絡み合って東京の街をより楽しいものに見せてくれています。

今まで、早稲田、上野、二子玉川、銀座、三田麻布、秋葉原とメジャーなところばかりなんですが、同じ街紹介番組の”アド街っく天国”では絶対紹介されないポイントばかり。
アド街が、”歩く、買う、食す、楽しむ”ならば、ブラタモリは”歩く、探す、見つける、想う、楽しむ”っていう感じ。

両方合わせて見れば完璧ですね

鹿児島では”街をぶらぶら歩く”という意味の単語で”さるく”という言葉があるそうです。
2011年の新幹線鹿児島ルート開業に伴い、中心駅が今までの鹿児島駅から鹿児島中央駅に移るため、鹿児島駅周辺の空洞化が深刻なんだそうです。それを食い止めるためと、地域の魅力を再発見しよう、という主旨で始まったイベントが”さるっきんぐ”です。

そうですね、街のためにも、健康のためにも歩きましょう!

さあ、みんなで”さるこう!”

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2009年7月13日(月) 19:25

再び、カリスマ

浜松の安藤忠雄氏の講演会で火がついてしまい、昨日までの会期だったこともあり、大阪の「安藤忠雄建築展2009」に行ってきました。

場所は天保山にあるサントリーミュージアム。
隣にある海遊館駐車場は日曜日、そして久しぶりのスッキリ青空のおかげなのか、超!満員でした。

混んでて見るのは大変だろうなぁ、なんて他人事のように安藤展に行ったら、こちらも凄い!
蒸し風呂状態でした。
年齢構成は若い方が若干多いけれど、老若男女入り混じり。
そこがまた安藤氏のなせるワザですね。

延長15〜16Mに及ぶ中の島の1/300の模型は圧巻ですし、ノルウェー、バーレーン、アブダビ、台湾の巨大プロジェクトの数々を拝見すると、いったいそのパワーの源は何!?って少し怒りをこめた口調で問いただしたいくらいです。

海外プロジェクトが27ヶ国にもおよぶと聞くと、放浪癖のある僕は、その現場を回るだけで満足しちゃいそうですが、そこに仕事が絡んできたら大変なんてもんじゃない、というのは容易に想像できますよね。

見学されている皆さんも感覚的には同じのようで、首を横に振ったり、小さくタメ息なんかついたりしながら、そのパワーに圧倒されてるみたいでした。

パワーをもらった勢いで、その後足を少し延ばして狭山市にある安藤氏設計の狭山池博物館に行って来ました。




相変わらずの、何回も曲がったり、上ったり、降りたり、回転したり、水しぶき舞う滝の中を通ったり、と博物館の入口にたどりつくまでの長−いアプローチを歩いているうちに、完全に安藤ワールドにはまっている自分がいました。

建物を作る、という枠を超え、周辺の環境をひっくるめて、全ての地形を考え、その一部に建物として要求されている機能を置く、という思考。

規模はとても追いつきませんが、そのデザインアプローチは自分の仕事にも充分参考になるなぁ、と改めて感じました。

それにしてもこの施設、日曜日の昼下がりにもかかわらず、人がほとんどいませんでした。

建物も、展示内容も、展示構成も素晴らしいのでぜひおススメです。しかも入場無料!

けれど、個人的には安藤氏の建物は人がいないほうが似合う、と思います

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2009年4月23日(木) 21:25

TOKYO

先日2016年東京オリンピック誘致に向け、IOC評価委員会の視察団が来日しましたよね。
TVで見る限り、さすが東京(日本というべきか?)、細やかなかゆいところに手が届くような、繊細かつお金もたくさん使った見事なプレゼンだったようですね。
個人的にはあの渋滞の凄い街の中で、コンパクトにすべての競技を行う、っていうのは大丈夫?と思いますが・・・

行く度に違う街、というか常に変化している街。
悪く言えば365日工事中の街。
けれど刺激たっぷりで楽しい街。
豊橋ではありえない形態の商売が成り立つ街。
超高級のものから思いっきり庶民的なものまで混在する街。
大通りから路地まで歴史の流れを楽しめる街。
坂がいっぱい、地形の変化が楽しい街。
信じられないほどの人が湧き出てくる街。
最先端のケンチクも史上有名なケンチクも見れる街。
意味もなく散歩してても、新しい発見のある街。
とにかく何でもアリの街。
etc.etc.

そんな街の無数の建築現場の中で最近楽しみにしているのが東京駅周辺の再整備事業です。
八重洲側は200メートルツインタワーとそれをつなぐ大屋根付空中デッキという超未来都市。
丸の内駅舎は辰野金吾設計の戦前の姿に復元、再生する思い切りレトロ。
まさに何でもアリ東京を象徴する工事が進行中です。
3月に行ったとき撮った写真。


丸の内赤レンガ駅舎は昭和20年空襲で焼け落ちた屋根と3階のほとんどを、残存する図面と辰野金吾の他の設計建物を参考にしながら、建築史家などの意見を反映しながら再生してゆく、というなんとも楽しそうな仕事。
完成予想模型を眺めると、いかに今現在の赤レンガ駅の屋根が応急的に作られたものかがよくわかります。
2012年完成予定だそうです。乞うご期待!


豆知識
ちなみに、10年ぐらい前に復元再生された豊橋公会堂は、辰野金吾事務所にいた、
中村與資平(よしへい)という人の設計です。
中村作の現存するこの近辺の建物は、静岡市役所、静岡県庁本館などがあります。

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2009年3月6日(金) 21:59

世界遺産

毎年この時期開催される建材、照明関係の展示会に東京に行って来ました。

建材の情報収集のためなのか、ただ東京に行きたいだけなのか、あやふやな僕ですが、この展示会だけは、この時期の恒例行事になってもう、20数年になります。

天気も良く、気持ちのいい1日でした。

今回はその展示会も駆け足で廻り、上野の国立西洋美術館に直行しました。



そうです!ルーブル美術館展−17世紀ヨーロッパ絵画を開催中でした。



それこそ感性の洗濯ができました

展覧会も素晴らしかったんですが、国立西洋美術館の建物も改めてじっくり眺めてみると、これまた今更ですが、素材・寸法・意匠すべてが素晴らしい!

コルビュジェが遺した世界に3つしかない美術館建築のひとつであり、日本で唯一の彼の作品、というのはご存知でしたか?

50年前にこの感性! 感服です。

こんなたて看板も立ってました。


個人的には賛成です

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2008年12月5日(金) 23:28

大銀杏!

関取の頭ではなく、ホンモノの銀杏の大木に逢ってきました。

2日ほど前の中日新聞に載っていたので、これは見なくちゃ、と現場帰りに道草です



でした。まさに大木。

余分なことは言いません。百聞は一見に如かず、です。圧巻でした。

僕のように道草している方たちがたくさんいましたが、みなさんいい顔してるんです。

自然の創りだす形や色の迫力や存在感。
まさに年輪を刻んだ古木から溢れ出る包み込むようなやさしさ。

きっと皆さん(僕も)そんなところにやすらぎを感じてしまうんでしょうね。

自主的ボランティアガイド(たぶん近所のおじさん)からの情報を付け加えておきます。

この木はもともと小学校の校庭だったところになんらかの記念植樹として85年前に植えられたモノ。
そしてこの木は男木のためギンナンはできず、隣の保育園の園庭にある女木のほうにできる。
全てが落葉して片付ける時、銀杏の葉っぱは燃えんで困る!
今の黄色ももちろん綺麗だが、何もなくなった裸の大木の樹形もとても素晴らしい!etc.etc.

観覧される時の豆知識としてどーぞ

豊川市豊津町にあります。

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2008年11月14日(金) 23:23

紅・燃,萌!

とある仕事の打上げで、信州野沢温泉と小布施に行って来ました

日頃の行ないが余程良いせいなのか、もう文句のつけようのない素晴らしい
秋晴れに恵まれ、秋の信州を満喫できました。

その臨場感を少しだけおすそわけ

旬!新栗!幸せでした。

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2008年8月8日(金) 22:45

ピエタ



突然ですが、ミケランジェロの”ピエタ”です。

ローマのバチカンにあるサンピエトロ寺院にあります。

10年ほど前に行った時に撮った写真です。
事務所の机の引き出しを整理していて、久しぶりに眼にして、当時ホンモノを眼前にした時の感覚がフラッシュバックのように蘇ってきました。

”息を呑む”、”鳥肌が立つ”、得も言われぬ”、眼が釘付けになる”、”明鏡止水”etc.etc.
いろいろな慣用句や四字熟語を持ってしても言い表すことのできない心の動きがあったことを覚えています。

彫刻そのものに引き込まれる、というか、あ、ダメだ動けない、みたいな、それまでに経験したことのない感覚がありました。

ピエタ、とは聖母子像を題材にした絵画彫刻の総称(イタリア語)で、ラテン語の悲哀、憐憫、敬虔、を語源とする言葉だそうです。
まさにそうした意味が余すことなく伝わってきましたし、造形的にも完璧です。
それに加え、この作品ミケランジェロ23才(!!)の時の作品だそうです

置いてある場所の荘厳さ、そしてその歴史の重さ、作品自体の500年の時を経た風格、などから、とても太刀打ちできないオーラがそこにはありました。

多分その時、動けなくなった僕の中では、ミケランジェロと同じモノづくりの端くれの人間として、恐れ多くも彼の力量と比較して、それこそ徹底的に打ちのめされていたんだと思います。

僕は純粋に芸術作品を作っているわけではありませんが、少なくとも僕を選んでいただいたお施主さんに対しては、見た目楽しく、動きやすく、だけではなく、形にはならない精神性(心をこめて、と言いますが)を持って仕事をしています。それがお施主さんに伝わるかどうかは、やはり自分の心構え次第ですけれどね。

再度恥ずかしながら・・・目指せ!ミケランジェロ、です

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2008年6月11日(水) 23:22

賑わい

最近仕事の関係で豊橋駅前に行くことが多くなっています。

地方都市の中心市街地の落ち込みが激しいといわれる中、わが豊橋都心は少し元気が出てきそうかな?という感じです。

豊橋では珍しく!?建設ラッシュです。

西武百貨店跡地に建設中の複合ビル

1階には全国的には遅ればせながらスタバもお目見えするそうです。
洗練された外観は豊橋の新しい顔になり得ますよね


豊橋鉄道渥美線の豊橋駅乗入れと商業施設ビル

人の流れが大きく変わります。商業施設ができて、ペデストリアンデッキがつながれば楽しそうです。

市民病院跡地のこども未来館ココニコ

敷地内に植えられたワイルドフラワー。コレでもか!っていう感じに咲く姿は元気をもらえそうです。

やはり街なかは賑わいが必要ですね。もちろんその賑わいを生み出す魅力も。

人は基本的に寂しがりやなので、賑わい=人の集まるところ、を求めているんだそうです。
確かに閑散としている銀座や原宿にはあまり魅力を感じませんものね。

豊橋駅前はこれからが楽しみです

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2008年6月8日(日) 22:44

体感

5月下旬に今年3回目の大阪に行って来ました。

1回目は正月に次男坊とふたりで。
8月に封切りとなる浦澤直樹氏原作の「20世紀少年」の中でストーリーのキーワードになっている大阪万博の跡地へ。


父親は38年前の感動感激を想い出し改めて感動し、息子はコミックの中で何度も見た、
”ともだち”が”反陽子爆弾”を隠した場所のホンモノ!?を見ることができて感動していました。

岡本太郎作「太陽の塔」は40年近くの歳月を経てもなお、充分な存在感を放ちながら佇んでいました。

さすが、です。
創った人も、造った人たちも、残した人たちにも、拍手、です。

2回目は仕事がらみで。

帰りに少しだけ安藤忠雄氏設計のサントリー美術館に寄る事ができました。
デザインもハードも経年による衰えはまったく感じさせず、これもまた、さすがです。

3回目も仕事がらみで。

ここ数ヶ月お手伝いさせていただいている空中庭園に置くガーデンファニチャーをショールームで実物確認するために。
カタログの写真だけでは質感も素材感もわからなかったため、ま、新幹線にも乗れるしいいかってことで行って来ました。
実物を見てコレなら充分お客さんにご提案できる、と確信できたことと、久しぶりに大阪の街をぶらつけたことで大満足な1日でした。

特に、図らずもこれで見納め、というモノが2つ見れたことが、僕にとってはウレシイことでした。

ひとつは有名なコレ。


もうひとつは、阪神タイガースが優勝した時に皆が飛び込む橋(戎<えびす>橋)のたもとに建つ、キリンプラザ大阪。

20年前竣工時に見に来た時に受けた強烈なインパクトは忘れられませんし、その時間を経てもなお、同じ存在感がありました。

もうすぐ解体されるそうです
日本の建築の一時代を作った建物だけに残念です。

机の前で得られる情報だけで満足しないで、自分の脚で、眼で、そこの空気感の中で体感することの大切さを改めて感じた、大阪での数日でした。

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