<< 前のページ

2018年8月8日(水) 21:43

刺激

サッシメーカーのYKKapさん主催の講演会を聴きに名古屋に行って来ました。



題目は「性能向上リノベーション」。

人口減による新築着工減、有余る中古住宅、もう考え直さなくてはいけない住宅のスクラップ&ビルドの感覚。。。

そうした問題提起に対してのかなり有効な手段となり得るキーワードです。

綺麗に現状復帰をする"リフォーム”に対し、耐震、断熱性能などの付加価値を加え、さらに住い手のライフスタイルにまで踏み込み提案をしつつ再生。
結果として建物の資産価値を向上させる”リノベーション”。

数年前から関心を寄せてはいたものの、いろいろな理由をつけながら中途半端な状況でした。

今日の講演者の面々、最前線でそうした仕掛けをして、新しいことにチャレンジして、ビジネスモデルとして構築し、大活躍されている方たち。

テンポも口調も、そして何よりも内容が本当に面白く、大いに参考になり刺激になりました。



人間歳を重ねると、こども時代と比べて時間の流れが速くなるのはなぜか?
それは暮らしの中の場面々々での「ときめき」が少なくなるから。。。。
だそうです。

今日はその「ときめき」を少なからず感じることができて、長く感じる濃い時間を過ごせました。

良い日でした。いくつになっても勉強です!

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2015年2月3日(火) 17:24

朝陽のあたる家

アメリカの古いフォークソングに「朝日のあたる家」という唄があります。
ボブ・ディランやアニマルズが歌いスタンダードナンバーになっています。

旋律が綺麗ながらも、なんとも物悲しく感じられる、一度聴いたら忘れられない名曲です。日本では浅川マキやちあきなおみがカバーしています。

タイトルから受けるイメージとは裏腹に、歌詞の内容は、娼婦に身を落とした女性が半生を懺悔する歌なのです。
物悲しく感じられる理由は、そうした暗い情念に満ちた内容だからです。


その曲も好きなのですが、もっと大好きなのがホンモノの「朝陽の当たる家」



住宅を設計する時、どんな敷地条件であろうとも何とかしてあらゆる手段を駆使して、太陽の陽ざしを取り込む努力、工夫をします。
その陽ざしの中でも朝陽は特に大事にしたいと思っています。


朝一番の新鮮な陽ざし、元気出ますよね^^


ちなみに僕の家、北東角にある普段は陽のあたらない暗くて寒い階段室。
冬の朝陽の角度に合わせ窓の内側を斜めにカットして、少しでも中で光が広がる工夫を・・・ほんの数十分のことですが、寒い朝の活力になってます。


written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2014年6月16日(月) 21:26

営業U

宣伝のための経費を潤沢に使えないHOMのような個人事務所の営業活動は、
まずはひとつひとつの目の前の仕事を誠意と熱意を持って取り組むこと。

その信念を持ち、開設26年目を疾走(迷走!?)しています。

とは言いながらも、活字の印刷物になるような営業活動も機会を探って登場しています。

そんな中、毎年この時期の恒例広告掲載^^
豊橋落語天狗連さんの小市民寄席パンフレット、もう15年も連続で載せていただいています。

天狗連さんが考えてくれるユーモアセンスがキラリと光るひと言付の小コマ、
いつもお世話になっている神野臨海さんのコマとともに過去5年間切り抜きご紹介です。

 

 

 

 

  

楽しいですよね!

その前10年間分、ご興味のある方はこちら(2009/10/03ブログ”営業”)

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2013年3月11日(月) 21:23

復興加速

東日本大震災から2年が経ちました。

日本中が節目として感じ、国・自治体・マスコミあげて回想した日でした。

大槌町で被災した僕の従兄弟家族は、大槌町内の仮設住宅で2回目の春を迎えます。しかし、従兄弟本人は行方不明のまま…

この時期になっても復興計画そのものが、未だ懇談会レベルの計画前段階という状況もあり、仮設住宅の入居期限延長とか、がれき撤去率46%とか、etc.etc…
結果2年経っても環境や状況は、さほど変化ないよ〜、というのが地元の印象のようです。

けれどそれに対して誰も責めることなどできません。

どれだけの復興マニュアルを実践したとしても、どれだけのマンパワーを送り込んだとしても、何もかも(家、街、人!)巻き込んだ瓦礫だらけの光景、その上に、そこに定着し生活していた人たちの想いや、歴史や感情、現実的な資産状況、人間関係etc.…

更地に新しいテーマパークを作り上げるような訳にいかないのは明白です。

今日の追悼式の安部総理の式辞、
「今を懸命に生きる人々に、復興を加速することで応えることが、天国で私たちを見守っている犠牲者のみ霊に報いる道でもある」ーーーーー期待したいと思います。




*************

自分も含めて、忘れないよう、風化しないよう、
過去のHOMブログ、ご一読いただけると幸いです。

20110314震災お見舞い

20110316震災報道雑感

20110325震災現場その後

20110328春

20110414復興

20110705被災地vol.1

20110711被災地vol.2

20110720被災地vol.3

20110720被災地vol.4

20110721大丈夫!

20120120大槌想い出支援

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2012年2月2日(木) 20:53

”西川きよしのご縁です”のミチ美容室様、見ました。
元気な仲の良い親子3人娘が豊川稲荷近辺のお店を紹介されていました。

HOMが設計させていただいたお店の映像も流れました!(3秒間ぐらい・・

*****************

今日事務所の資料棚の片隅で、”何故こんなところに!?!”って感じで、なくしたと思いあきらめていた井上有一氏の画集が見つかりました。

20年前に埼玉県近代美術館で開催された展覧会に行った時購入したモノ。

忘れもしないその日、その展覧会のために東京に行った訳ではなく、別の所用で都内にいました。所用が終わり、帰るにはちょっと早い時間だったので、神田の本屋で面白い情報はないかと立読みしていて見つけたのがその展覧会。

それ以前からのファン、というかその時点での僕の”人生の師”と仰いでいた程の人だったので、それを見つけた時は大袈裟に言えば運命的な感じさえしました。

久しぶりに対面し、正直忘れかけていた非を師に詫びながら、再度彼の作品に触れ、感動を新たにできた今日、イイ日でした。

書家井上有一、あまりにも有名なのは、60数枚の作品が残る”貧”の文字ですが、僕がいちばん好きなのは、これ。



もうひとつは残されたこの言葉。

安っぽく、薄汚なく、平凡で、野暮ったい。

バカでもなく、利口でもなく、普通である。

ただその中にさりげなく

ただごとでないものがかくれている・・・・・

ソウイウモノニワタシハナリタイ

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2012年1月20日(金) 20:35

大槌想い出支援

東日本大震災で被災した岩手県大槌町。

はや10ヶ月が過ぎ、仮設ではあるけれど商店街が開店したり、行政主導で復興計画も具体的な議論の場に向かいはじめています。

そうした中、僕の親戚たちも含め、住民の方たちは、表面的には普通の生活を取り戻しつつあるようです。

しかし、とは言っても三陸特有の底冷えのする寒さに加え、大槌町だけで800人超の方たちが亡くなり、未だ500人超の方が行方不明という現実・・・。

産業・観光の大きな柱である漁業は、大槌港の壊滅的な破壊と地盤沈下などのため機能できず、大槌町漁協はいったん解散、という暗いニュースも・・。

一歩踏み込めばまだまだみたいです。


遠方の非力な自分ができること・・・半年前にこのブログで宣言した想い出の復元支援。
津波で流されてしまった従兄弟の家の復元模型が完成しました。

(2011/07/21ブログ”大丈夫”)



 

 

 

 



近々送ろうと思います。

****************

今回は大槌町の家屋倒壊3,167棟の内の1棟。

可能ならばProjectを立ち上げて、全棟復元し、被災前の大槌町の賑わいを再現してみたいですね。

やすらぎ、癒し、よりどころ・・・前に向かうための振り返り・・・。

街の物理的な再生は住む方たちの心の再生からだと思います。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年11月5日(土) 12:46

「馬馬虎虎」感謝!

先日のOPENHOUSEに来て頂いた方の中に、ご自宅の家づくり真っ最中の方がみえました。

その方、結果としてHOMが設計させていただくことはできなかったのですが、以前知人の紹介で僕の事務所に来ていただき、家づくりのご相談をさせていただいたことがあります。

その時点ですでに某住宅会社と契約をされていて、なのに、

「ほんとうにこのまま(家づくりを)進めてイイのかなぁ・・・?」
「(よくわからないけれど)なんか違うぞー・・・?」
「楽しくないし・・・」
「あれ?、アレ!、あれれ・・?ちょっ、ちょっと待ってー・・!」

・・・etc.etc.というような感覚をお持ちでした。


その方が、ご自分の家づくりの経過、顛末を、参加されている同人誌にエッセイとして掲載されました。
その同人誌「馬馬虎虎<まぁまふうふう>」を送っていただいたので、そのエッセイをご本人の了解を得て転載させていただきます。

家づくりが現実になった時、少なからず皆さんが感じられる悩み、苦しみ、心の葛藤などが”生の声”として綴られています。

家づくりをお考えの方、または現在進行形の方々に少しでも参考になればと思います。

*HOMに関する感想の部分も、とっても嬉しかったので僕の宣伝の意味を含め、そのまま掲載させていただきます

 「馬馬虎虎<まぁまふうふう>中国語で「いい加減」という意味だそうです。

    

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年10月12日(水) 23:58

美学

人間として生を受け、男として家庭を持ち、プロとして設計を生業(なりわい)とさせてもらっている僕は、常にそれぞれの立場で、そして大きく”生きざま”に繋がるこだわりの”美学”を持っていたいと思っています。

例えば、
建築家と称されるプロとして、お施主さんに納得、満足していただくために、技術的にも心情的にも最大限の誠意を持って、とことん誠実にやりきること。

それも男として、どんな困難な究極の場面に遭遇しても、決して弱音や愚痴を表に出すことなく、サラりとスマートに立ち振る舞うこと。

常に時流を意識、勉強し、最先端の感覚を持ち続け、かと言って決して流行りに惑わされることなく確固たる芯を持って立ち向かうこと。

柔らかな感性、柔らかな頭で臨機応変に対応すること。

感謝の気持ちと笑顔を絶やさないこと。


・・・・・ソンナヒトニワタシハナリタイ! ではないですが,目指しています。


今日、そんな僕の理想とする”美学”をまさに具現化している人物に出会えました。

正確には”読んだ”んですが、
昨日、サッカー日本代表はW杯アジア3次予選でタジキスタン相手に歴史に残る大勝をしましたよね。

その屈辱的な大敗を期したタジキスタン代表監督ラフィコフ氏の試合後会見(⇒こちら
はまさに、プロとして、男として、そして人間としての”美学”を感じました。

タジキスタン代表は近い将来きっと強くなります

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年7月21日(木) 01:55

大丈夫!

今日、行方不明中の従兄弟の嫁さんとこどもたち(中3、小5)3人は、震災後身を寄せていた親戚の家を出て、近くの仮設住宅に移ったそうです。

彼女たちの今後の平穏な生活を願わずにはいられません。

自分が出来る彼女たちへの小さな支援として、住んでいた家の模型復元をしようと思っています。

物資、金銭面においては、ボランティアの人たち、自治体などから、現時点では、手厚いそれなりの支援はされているようです。

これから必要なのは、おとなもこどもも、心のフォローだと聞きました。

想い出の品何ひとつなくなり、言葉通り、真新しい生活の始まりです。
そんな中でその模型が、癒しになり、拠り所にでもなってくれればいいかな、と思っています。

震災後、僕等にできるボランティアは何だろう?と知合いの女性建築士と話をしていて、その彼女が「流されてしまった家の図面の復元じゃない?」と言われたのがきっかけになっています。
前を向くことも必要でしょうが、震災前の普通の生活を取り戻すには、想い出の復元や再生も必要不可欠ではないでしょうか?

***********************************************************

被災地を目の当りにして、本当の意味での復興までには、果てしない時間と労力とおカネがかかると感じました。

しかし今、ひるむことなく、そこに向かって進まなければならない責任と行動力が、日本人全体に求められています。

体制面や、責任論の議論も必要なのでしょうが、まずここはひと呼吸おいて、

東北は、そして日本は絶対大丈夫!

と、皆が心の中で強く想うところから、具体的に何かが動き出す気がします。

なでしこJAPANのように!!結果は出ます!よね。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年7月20日(水) 19:08

被災地vol.4

 
7年前の従兄弟の家です。


海から50mぐらいのところにあるこの家のあたりは、昭和35年のチリ沖地震で津波の被害を受けたため、建替え時、4m程高い裏の道路にレベルを合わせた人工地盤を鉄骨とコンクリートで造り、その上に木造住宅を建てました。

それが今回・・・(初めの2枚の写真は、上の写真と同じ立ち位置で撮りました。)

 

 

 

 

人工地盤のコンクリートの床が数m移動し、上の住宅は跡形もありませんでした。
高い裏道路沿いに建つ住宅の屋根まで波は来たようです。

現地は・・・

潮の香り。
土ぼこりの匂い。
腐敗臭。
黒だかりのハエ。
雑巾を絞ったかのような状態の木材、トタン板。
泥だらけの片方だけの靴。
土と海草にまみれたタイヤ・洗濯機・カバン・冷蔵庫。
ひっくり返った舟。
水と泥につかったタタミ。
ぼろぼろの本・ノート。
飴細工のような自転車。
それらに絡みつくような魚網・ブイ・ビニール紐・破れたブルーシート。
etc.etc.

そしてやっぱり、

不気味な沈黙。
不思議な静寂。

人や建物だけでなく、その日その時の生活、音や匂いや空気や時間までをも津波が持ち去ってしまったかのような光景です。

言葉ひとつ出ませんでした。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年7月20日(水) 17:11

被災地vol.3

不気味な沈黙。不思議な静寂。

・・・大槌の街の印象でした。

360°見渡すことが出来てしまう荒野のような風景。
たまに動きがあるのが、はるか遠くで作業している数台の重機とダンプぐらい。

街にあるはずの喧噪や音たちがない・・・


 

 

 

 

正確には街であったはず、のところ。

「随分片付いたんだよー」と、従姉妹。

確かに、道路は通れる、瓦礫は山ほどあるけれど、ある程度場所を決めて集積されている。住宅(であったはず)の廻りに壊れた部材ひとつない、本当に何もない。基礎しかない。

けれど、です。

片付いたか、片付いていないか、という感覚の話ではありません。


何なんだ!?これは!?


高さ10数メートルもの水のかたまりが、とにかく何もかも、何でもかんでも巻き込んで、ぐちゃぐちゃにシャッフルしながら押し寄せ、もう1回その逆をやりながら引き去った・・・だろう、跡・・・をとりあえず車が通れるようにしただけ・・・の状態。

 

  

 

大槌の街は、津波と同時に大規模な火災が発生し、火がついたままの家、車、樹木などが波とともに山裾の高台に押し寄せ、津波の被害を免れた地域までも,その類焼で2次被害を受けています。

葬儀を行ったお寺さんの庫裏(くり=住職の住宅)も本堂も、その火災で全焼だったそうです。

 
その庫裏跡から海方向を見る。
真新しい電柱と電線が異様です。

津波で全壊した従兄弟の家へ⇒vol.4で。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年7月11日(月) 23:01

被災地Vol.2

被災地Vol.1からの続きです。

大槌町へは、東北新幹線新花巻駅から車で向かいました。
国道283号線、通称釜石街道を西進、途中”遠野物語”で有名な遠野市を経由して、約2時間半で釜石に着きます。

道路沿いに現れる内陸部の街々には、普通の生活風景があり、東北の山あいの、のどかで落ち着いた初夏の陽ざしと緑に溢れていました。

何も変わってないんだー・・・、よかったー・・・。

そんな錯覚は釜石市内に入っても、しばらく続いていました。

しかし中心街に入ってくると・・・、

右手少し高台にある、新日鉄釜石の敷地内に、下から見上げてもわかるほどの瓦礫の山。 

左折してJRの線路下をくぐる道路上にある道路標識がめくりあがっている! 

JRの駅と新日鉄は少しばかり高台にあり、難を逃れましたが、そこから先の中心街は壊滅状態です。

風景が一変します。いきなり、です。

     

街並みはある、建物もかろうじては残っている、けれど、人がいない。

ゴーストタウン。

建物は1階から3階あたりまで、爆破されスケルトンになってしまったかのような状態です。
もうぐちゃぐちゃ。


釜石の街から北へ、三陸海岸沿いに10数Km走ると大槌町ですが、その道すがら、結局言葉を発することができませんでした。

出てくるのは驚愕の吐息とタメ息ばかり・・・。

大槌町に入ります。⇒Vol.3で。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年7月5日(火) 23:27

被災地vol.1

このブログでも幾度となく書いてきた、東日本大震災の被災地、岩手県大槌町に行ってきました。
太平洋に面する三陸海岸、釜石市の少し北に位置する、人口15,000人の、漁業と観光が基幹産業の小さな町です。

町全体で1,600人もの方が死亡又は行方不明、4,000人の方が避難所生活、という惨状です。

そこの町役場に従兄弟は勤務していました。

役場では町長はじめ職員136人中30数名の方が死亡又は行方不明・・・

従兄弟はその時役場にはいませんでした。
別の場所で仕事をしている奥さんからの電話で、海沿いに建つ自宅へ、学校から戻った娘を避難させるために戻ったそうです。

車で自宅に戻った彼は、裏の高台にある知合いの家に娘を託し、自分は何故か徒歩で海沿いの道を役場に向かい戻って行ったようです。その途中、大津波に遭遇・・

そのまま娘と避難してれば助かったのに、どうして?・・

推測ですが、本人は、
<あの揺れだから津波は来るだろう。
<戻ってくる途中、多くの人たちが道路や家の周りでたむろしていた。
<役場の人間として、避難の声掛けをしながら戻ろう。
<車は別の避難者たちで渋滞するだろうから。
・・・で、海から50Mと離れていない全く平坦な道を歩いている途中・・・だったようです。
まさかあんな大きな津波が来るとは思わず、に。

津波に関しては、僕らの比ではない危機感、緊張感を持っていた地元の方でさえ今回の規模は全くの想定外だったようです。

その従兄弟はそうした経緯で行方不明。

もうひとりの従姉妹は、地震直後高台にある自宅に戻る途中、海に向かう幹線道路を車で走っていて、あと交差点2つ目を曲がれば家、と言うところで、前(海側)から家と瓦礫を巻き込んだ10m近い真っ黒な壁がこちらに向かってくるのが見えたため、急遽普段使わない獣道のような狭い道路にはいりこんで自宅に戻り、間一髪無事でした。

紙一重の運命。

自然の脅威には人間は太刀打ちできません。

その行方不明のままの従兄弟、家族が区切りをつける、という決断をしました。
同じように被災された、お寺さんの仮設プレファブ本堂で葬儀がありました。

姿の見えないままの葬儀、家族にとっては苦渋の決断です。

そんな気持ちに応えるような、丁寧な、心のこもった法要をしていただきました。

街全体、心理的にも物理的にも喪中と言っても過言ではない状況を目の当りにして、
まさに五感で感じなければわからないことがたくさんありました。

その一端、ほんの少しでもこの場で伝えたいと思っています。

親戚というだけで、よそ者の僕が伝えられることなどたかが知れているかもしれません。
それでも、です。


被災地で感じたこと、大きな2つ。

*.人たちは程度の差こそあれ、個人レベルでは前向きになられている感じを受けました。
生きていかなきゃならないから。
個人々々は強いです。

*.深刻なのは、津波で破壊された街。個人レベルではいかんともし難い惨状です。
今こそ政治の出番だと本当に強く感じました。今こそ強力なリーダーシップを発揮して欲しい!
今の政治は弱過ぎます



思い切り大衆的な一般的な意見ですが、
やはり政治家の方たちはまず現地の状況をしっかり見て、地元の人たちと同じ立場に立って充分に話す、これに尽きるんじゃないでしょうか?

こんな簡単なことができない日本の政治家には、"怒り"よりも言葉は変ですが、"恐怖"すら感じます。


国会議事堂内では見えないことがたくさんあります。

************

次回は写真を交えてののレポート

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年4月14日(木) 20:51

復興

改めて東日本大震災で犠牲になられた皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
また、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

大震災の今の日本に与えた影響の深刻さは日々深まっていく気がします。

復旧、復興という言葉が報道の中でのキーワードになって来つつありますが、
未だ手付かずの瓦礫の山の映像と、遅々として進まない原発処理の現実を見ていると、家族も家も想い出も、何もかも流された被災者の方たちにとっては、まだまだ立ち上がろう!という気にはなれないんじゃないでしょうか。

最近は人に会うと必ず震災の話になりますよね。そしてその100%の方たちが皆さん口を揃えて、被災地のために何かしたい気持ちを持っておられます。

それも「しなければいけない・・」という感じで。

自分も含めて、そうした方たちのために、AERA(朝日新聞)4月10日号
に掲載されていた精神科医香山リカ氏の提言を読まれることをお勧めします。
自分の中では何かがストンと落ちた気がしました。

その一部だけ・・・
「・・・・・私たちが被災地のためにできる最も大事なことは、あえて『なにもしないこと』なんじゃないかと思います。不安定にならないで、それぞれの持ち場を守りながら生活を続けること。・・・みんなが一斉に立ち上がらなくても、余力をためておけば、もっと後に自分の力が必要になる時が来るかもしれない。何かを今すぐ形にしようと意気込んでも、長続きはしません。・・・」


とは言いながらも、国としてはビジョンを示さない訳にはいきませんよね。
政府が復興計画の青写真を描くため「復興構想会議」を設置しました。
個人的にファンであり、注目している3人の方がメンバーに入りました。

安藤忠雄氏、藻谷浩介氏玄田有史氏

今後の流れを追跡しようと思っています。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年3月29日(火) 22:09

大丈夫U

長友のしぶといキレのあるクロス。

本田のパワー溢れる突破。

俊輔の正確無比なサイドチェンジ。

そして、カズダンス!

サッカー界から発信された気持ちの入った90分

個人的には昨日のブログ”大丈夫!”レベルは確実に上がりました。


それにしてもカズの持っているスター性、というか、華、というか、運というか、みたいなものは本当に凄いですね。

ドーハで負けたのも、フランスワールドカップ開幕直前帰されたのも、
今日のあのゴールのためにあったのかな、とさえ思ってしまいます。(極論ですが


もう一度言わせてください。日本は・・・大丈夫!

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年3月28日(月) 20:27

今日はかなり春っぽかったですね。

今年ほど日本中が、早く春よ来い、って感じている年はないでしょうね。

仕事をしてても、建材が入らない、予定が立たない、など一部かもしれませんが業界内でマヒ状態が始まっています。

被災地では、ガンバレ!ではなく、大丈夫!と声掛けする方がベターだという記事が今日の新聞に載っていました。

今の日本全体に当てはまりますよね。

あったかい春との相乗効果に期待して・・・・・大丈夫!!

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年3月25日(金) 23:48

震災現場その後

震災から2週間が経ちました。

先回ブログでお話した彼女以外の身内と、今日始めて携帯電話で話すことができました。
やっと、です。

幸いにも流されずに残った大槌町吉里吉里の自宅に2家族で避難生活をしている、ということです。

今日(3/25)の段階で未だ電気、ガス、水道は復旧せず、おまけに多数の方たちが集まる避難所ではないため、支援物資は手に入れることができないようです・・・2週間も経った今も、です。

けれど岩手県内陸の比較的近い親戚たちのおかげで、水、食料などは直接届けてもらえ、何とか急場は凌げているから安心して、と大変な状況の中、こちらに気遣いまでしてくれました。

そんな厳しい中、とりわけキツイのが、未だひとり行方不明だということです。
緊急会議中津波の被害に遭った大槌町役場に勤務していました。

*************

震災報道は、避難所の物資も届き始め、被災者の方たちも復興への道のりを歩き始めました、という観点に移り始めましたが、現場ではまだまだ被害の全容どころか、何も手をつけられず、2週間前そのまま、という場所がほとんどだそうです。

再度、TV報道は被災地以外の人向けではなく、被災地の人たちのためになる報道を心からお願いしたいと思います。

息の長い、継続的な支援が必要です。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年3月16日(水) 23:59

震災報道雑感

被災地のど真ん中に僕のいとこたち家族がいます。

震災TV報道を見ていて、どうにも歯がゆく感じてしまいます。
このブログにこの文章を載せたところでどうにもならないことは承知していますが、よろしければ読んでください。

***********

報道関係者の皆様へ
連日たくさんの報道をありがとうございます。

私は愛知県の人間なのですが、被災地の岩手県大槌町に親戚がいる者です。

ネット、伝言ダイヤルなどを駆使して今日(3/16)までに何とか得られた情報によると、とりあえず皆(14人)全員無事であるらしい、というところまできています。

けれど、大槌町吉里吉里の幸いにも津波の被害を受けなかった親戚の家に身を寄せているらしいひとり(女)しか生きている確証が得られていません。
こども二人も一緒にいるらしいのですが、こちらで確認できるネット上の安否情報によれば生きているらしい彼女の夫とは未だ連絡がとれていないようです。

今日その彼女から本当に短い、けれど本当に切羽詰った声で電話がありました。
『食料・・食べ物を送って!・・・お願い、お願い、お願いします!』と。

他の事は話すことはなく、ただそれだけ手短に話し電話は切れました。

どういう状況でどこからかけてきたのかは全くわかりません。
こちらで推察するに、
彼女らは避難所にいる訳ではないらしいので、配られる食料が回ってこないのか?
それとも大槌町は未だ孤立しているのか?
電話をかけてきたわけだから、それはないのかな?

いろいろ考えるのですが、もちろん答えは出ません。

津波の威力を見せる映像から最近は避難所の現状を伝える映像にスライドはしていますが、報道関係者の皆様にぜひお願いしたいことがあります。

被災者の方たちに、
「今何が必要ですか?」
「何か足らないものはないですか?」
「寒くはないですか?」
などというインタビューはいりません。

瓦礫の山の街にでて、
「見てくださいっ!舟が屋根の上に乗っていますっ!!」
などという実況も一切いりません。

避難所などに1ヶ所でも多く行かれて、そこにいる方たちのお名前、その人たちからの伝言などをもっともっと流し続けてください。

ネット上の避難者情報サイトのような役割をTVである付加価値をつけて報道してください。ぜひお願いします。

まず、安否。

安否情報を欲しがっている人たちが被災地ではもちろんでしょうが、それ以外の人たちも切実に知りたがっています。本当にたくさんいます。

ほんの一部で構いません。各社分担してやっていただければかなりカバーできるような気もします。ぜひお願いします。

「避難所では物資が圧倒的に足りませんっ!・・」
とレポーターの方が言われて画面が終わっても、今の段階の私たちには行く術も、送る術も、助ける術も、何もありません。

ただ空しく感じてしまう方も多いのではないでしょうか?

仕事で行かれているとはいえ、ご苦労は並大抵でないことも承知しています。

けれど、です。

行かれる(行ける)のであれば、ほんの一部の方たちだけ、いや一人の方だけでもけっこうです。物資や安心感をひとつでも届けてあげてください。

切羽詰った彼女の声が忘れられません。
何もしてあげられない自分たちの無力さを痛感しています。

いろいろなご意見、見方もおありでしょうが、かなりの数に上るであろう被災地に関わりのある人間たちの”生の声”のひとつとして収めてください。

よろしくお願いします。

************


読んでいただきありがとうございました。

身内の切羽詰った声に少なからず動転してしまっている自分もいますが、とりあえず書き留めておこうと思います。

勝間和代さんが同じ感覚で発信されています。⇒こちら

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2011年3月14日(月) 23:30

震災お見舞い

信じられない現実が連日続いています。

今回の地震で犠牲になられた方に深い哀悼の気持ちをお届けするとともに、
被害に遭われている皆様に心からお見舞い申し上げます。

地震の日、僕は東京お台場のビッグサイトにいました。

大きく長い横揺れがかなり長時間続き、ほとんどの人が立っていられず、座り込んでしまうような状況でした。
展示場の大屋根がきしみ、一部メインビームの化粧カバーが落下するなど、小さな空間や、外部ではない建物の大空間ならではの恐怖を経験しました。

地震の規模からして、簡単に鉄道関係は復旧しないだろうなと思い、即刻まず東京駅まで歩くことにしました。



 

携帯電話はメール以外はまったく伝わらず、たくさんの方と同じように、歩きながらメールで地震や交通関係の情報を豊橋を介して得ていました。

一種の帰宅難民を経験しての教訓です。

*できる限り早めの段階での最低限の食料、飲み物の確保。
*情報を得るための道具の携帯。(ラジオなど)
*携帯電話充電器の携帯。
*長時間になりそうな場合はトイレ場所の調査。

なんでもないことですが、結構大切。

3時間弱で東京駅に到着した時には、構内は人で埋め尽くされていて、一部しか営業していない食事ができる店には果てしなく続く行列、KIOSK,コンビニには商品はほとんどなく、デパートも繰り上げ閉店、という状況でした。

その後本当にタイミング良く、関東圏内で唯一動き始めた地震後始発の新幹線こだまに乗車できました。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2010年11月13日(土) 17:12

芸術の秋

秋真盛り、芸術の秋です。

よく、「センスがないから芸術のことはよくわからない・・・」といったニュアンスのことを言われる方がいますが、難しいことは抜きで、人がつくったものだけではなく、自然界まで含めて、
綺麗なモノ、美しいモノ、楽しいモノ、に接することで心が洗われ、潤うこと。
それがその人にとっての”芸術”なんだと思います。

ですから”芸術”は、千差万別、百花繚乱(!?)。

建築設計、デザインという仕事は、使用者の希望、立地上の規制などがあり、純粋に芸術作品をつくりあげる訳ではないのですが、ある側面からは芸術的な感覚を求められますし、盛り込みたいという願望もあります。

僕は心の”洗われ””潤い”フェチなので、普段の生活の中からも、綺麗なモノ、美しいモノ、楽しいモノを常に探し求めています。
そんな意識でいることで、自分の感性に少なからず磨きがかかり、仕事にも+αの効果は出ていると思います。

で、最近見つけた綺麗で、美しく、楽しいモノ。


written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2010年10月9日(土) 21:28

40年前

2つ前のブログ「人間洗濯機」の写真を探すため、僕の父が当時ストックしていた’70大阪万博の資料を久しぶりに眼にしました。
その中に当時の雑誌”新建築”<日本を代表する建築情報誌>の大阪万博特集号が出てきて、しばし読みふけってしまいました。

吉田五十八、丹下健三、清家清、菊竹清訓、黒川紀章etc.etc.当時もそしてその後も日本の建築界を先導してゆく錚々たる顔ぶれによる各パビリオン紹介記事の楽しさ、懐かしさもさることながら、「広告は時代を映す鏡」の格言通り、広告などから40年前の建築界の一端を垣間見ることが出来て、これまた充分楽しめました。

その一部のご紹介。



当たり前のように、ドラフター(製図版)にトレーシングペーパーをセットして、鉛筆で、人の手で図面を描いていた時代。
人間洗濯機は人の手にかなわず普及しませんでしたが、製図の世界ではコンピューター製図が完全に主流になっています。(僕個人的には図面も人の手に勝るモノはない、と今でも感じていますが・・・ただ、道具としてのあまりの便利さに負けてしまっています



話はつながりますが、これは日建設計(昔も今も日本一の設計事務所)が試行錯誤していたCGの特集。
冒頭の写真は、IBM本社ビルエントランスホールパース、だそうです。単なる線の集合体。
今のCG技術の凄さが実感させられます。



”木くず、廃材を燃やしながら、たっぷりお湯がある生活が実現できます”・・・!
いや、ビックリしました。まだこの手のボイラーが「新建築」に載る時代だったんですね。エコといえばエコですが

最後はコレ

 

時代が違いますよねー。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2010年9月27日(月) 21:45

人間洗濯機

Panasonicが介護用洗髪ロボットを開発中という新聞記事が目にとまりました。
理美容業界では、すでにタカラベルモントはじめ数社が、オートシャンプー(自動洗髪機)として開発、販売し広く出回っているのにいまさら、といった感覚だったからです。

 けれど記事を読んでみて、なるほどー、でした。

今、理美容室でお目にかかる自動洗髪機は水流と水圧でシャンプーするのですが、Panasonic洗髪ロボットは、頭の形状をセンサーで読み取り(!)、16本の指(!)でシャンプーしてくれるんだそうです!
今人気のマッサージチェアのあの微妙な力加減のシャンプー版だそうですが、何ともそそられますよね。

記事にあるように、介護の現場では本当に切実な問題として重宝にされそうですし、個人的にもシャンプーって何となく今日はめんどくさいなぁ、と思う時ありますもんね

記事を読んでいて、脳裏に蘇ってきたのがこの人間洗濯機



1970年大阪万博のSANYO館で展示されていたものです。
当時小学生だった僕は実物のそれ(正式名称は”ウルトラソニックバス”というそうですが)を見て、
これこそ未来だぁー!
こんな機械が家の中に普通に置かれる時代が来るんだぁー!
と、かなりテンションが上がった思い出があります。
(キレイなオネエサンが入っていたからだけ、という説もありますが・・・

なのにまだ、その時代は来ていません。

その理由は、詰まるところ現段階では、人間の手に勝るものはない、ということなんだと思います。
今出回っている自動洗髪機も、生え際、耳の後ろあたりなどは、最終的に人の手で仕上げるということになっていますし。

あえてそこに踏み込んできたPanasonic。
”ロボット”と名称をつけただけに完成品がとても楽しみです。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2010年6月1日(火) 21:13

むす!?

いよいよサッカーワールドカップ開幕間近です。

韓国戦は散々だったけれどイングランド戦で、けっこういけるかも・・・
なんて期待を抱かせてくれた岡田JAPANです。

結果はどーあれ日本国民として応援しましょう!

という訳で、国際Aマッチゲームなどではお決まりの両国国歌演奏。
試合前のモチベーションを上げるには少々モノ足らない(!?)旋律の君が代ですが、何故か心をひとつにさせてくれる感じにはなりますよね。

今日はその歌詞のお話。

TVのクイズ番組で、息子、娘の語源は?というQuestionがあり、その答えから君が代にたどり着いたんです。

むすこ、むすめの”むす”とは、生(む)す、と書き、”生まれること、生(は)えること。生まれてきたこどもだから、むすこ。男と女の区別をつけるために後でできた、むすめ。   なんですって。

へぇーーーーー、ですよね。

そこで気がついたのが君が代の歌詞の中「こ〜け〜の〜む〜ぅす〜ぅま〜あ〜ぁ〜で〜」。
蒸す、じゃなくて、生す、ですよ・・・・知らなかったのは僕だけでしょうか?

ちなみに君が代全体の意味は、ネットに載っていた中で一番わかりやすかったものを拝借。

君が代⇒君の代⇒天皇主権の世の中は
千代に八千代に⇒千年つまり半永久的に
細(さざれ)石の巌(いわお)となりて⇒小石が大きな岩となって
苔の生すまで⇒さらにその岩から苔が生えるまで
         勉強になります。


1月に見に行った名波引退試合での国歌斉唱はミスチルの桜井さんでした。
声が良く通って素晴らしかったです。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2010年5月22日(土) 15:16

希望学

希望学、という学問があります。

希望を個人の心の問題とするだけではなく、その個人を取り巻く環境(家族関係、友人・恋愛関係、社会状況etc.)を含めて社会の中に具現化した”希望”に着目し、各種調査で収集した数値化したデータ、個人の言葉、意識などを分析、解析し、客観的な事実から希望というものを科学する−−−んだそうです!?
東京大学社会科学研究所助教授 玄田有史氏を中心に進められているプロジェクトです。

「希望学」−−その前向きな響きに興味をそそられ、にわか勉強をしてみました。

希望を社会環境から考える、という大きな枠からとらえながらも、細かい個人の人間くさい営みにまで入り込んで調査し、けれどもあくまで個人には流されないように、社会全体としてとらえる−−どこが着地点になるのか悩ましいクールで難しい学問ですが、切り口は面白いと感じました。

昨年僕のこのブログでもご紹介した「感性工学」もそうでしたが、社会構造の複雑化、価値観の多様化といわれて久しい現代、一筋縄では生き抜いていけない今の社会を何とかしよう、と生み出された必然性を感じる学問ですよね。
http://www.hom-atelier.com/blog/ms.cgi?t=sketch&blogid=&ShowDiary_file=/Think/1235048317←感性工学ブログ

その玄田先生のお話の中で面白いものをひとつご紹介。

新社会人たちに訓示を話す上司の言葉。
普通は、
「君たちはもう学生じゃないんだから甘えるな。これからさまざまな困難や試練の大きな壁にぶち当たると思うが、頑張って乗り越えなさい。」
ですよね。−−−でもコレじゃ重い。希望なんてあったもんじゃない。

けれどこう言ってあげると、
「社会に出るといろいろな壁にぶつかる。けれど大きな壁はたいがい乗り越えられない、社会はそんな甘くない。
大事なことはひとつ。壁にぶつかったら壁の前でウロウロすること。」
−−−?−−−?−−−?
「なぜウロウロすることが大事なのか?
ウロウロしていると偶然に穴を見つけるかもしれない。その穴をほじくっているとポコンと大きな穴が開くかもしれない。その穴も開かずもうダメだと思っていたら最後の最後の日に壁が勝手に崩れたりする。」
−−−!−−−!−−−!
「もうダメだーー、と逃げ出していたら崩れたことも知らずにいる。とにかくちゃんとウロウロすること。わからないということにジタバタできることが大切。」
−−−−−確かに”希望”が息づいていますよね。

他にもそそられるお話たくさんあります。
希望学H.P.
http://project.iss.u-tokyo.ac.jp/hope/outline.html
書籍;中公新書ラクレ 希望学 玄田有史

希望の光?

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年10月3日(土) 13:08

営業

僕のところのような個人事務所では、さまざまなメディアを使って大々的に宣伝する、ということはできません。
常に目の前の仕事に専念し、それをきちんとやり遂げることが、まずは一番の営業活動だと思っています。

しかし、少しでも自分の存在、考えをいろいろな人に知ってもらおうという努力はしているつもりです。
このH.P.も、この不定期更新ブログもそうですし、書店に並ぶ雑誌掲載もたまー・・にですが、経験させてもらっています。

そんな中で、10年以上に渡り、年1回ですが、広告掲載していただいているのがこの、

豊橋落語天狗連さんの”小市民寄席”のパンフレット。

天狗連の方たちが考えて入れてくれる、社名の前の小洒落たひと言・・

コレが楽しみで、楽しみで

その、約10年間分の広告の切り抜き、僕がいつもお世話になっている神野臨海さんの広告と共にお楽しみください。




今年は小市民寄席30周年記念特別興行だそうです。

楽しいですし、面白い!

興味ある方はこちらへ、
http://www.geocities.jp/tengurenjp/shousimin/shousimin30.html

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年7月6日(月) 22:14

カリスマ

浜松市(都心政策グループ都心未来創造会議)の主催で開催された、安藤忠雄氏の講演会に行って来ました。

本を買ったら

ご本人がサインしてくれました



「創造都市への挑戦」をテーマにした講演は2時間近くに及ぶ、語り口調、内容共に非常にパワフルで、元気のもらえる素晴らしい講演会でした。
けれど反面、今さらながら安藤氏の建築に対する姿勢、気構え、そして現実のその行動力の凄さに、改めて気付かされ、打ちのめされて谷底に突き落とされる感覚をもいただきました

目先の仕事にアップアップしているだけの自分は、ホント小市民だなぁ・・

安藤氏の追っかけ(というほどではないのですが、かなり高いアンテナははってきたつもりです)をはじめて20数年になりますが、本当に凄い!と思うところは、ストイックな建築そのものはもちろんのことですが、その間メディアに対する言動、内容が一貫してまったくブレていないことです。

雑誌、TV、講演会、著作本、そして現実の建物、それらが恐ろしいぐらいに1本のスジが通っていて、何の矛盾も破綻もないんです
このほどの実績を重ねてくると、言ってること、やってることに多少のブレがでできてもよさそうなものなんですが、それがない。

それに加え、今回の講演会で感じたのですが、もう建築家の枠を超え、地球環境の観点をはじめ、さまざまな分野での日本の、いや地球の「指導者(カリスマ)」としての雰囲気さえ持ち始めているような気がしました。それも大阪のおっちゃんの気さくさを持ち合わせたまま。

その手の届きそうにない実績と、どこにでもいそうな身近さ。その2つを絶妙なバランスで操りながら活動される安藤氏。

これからも追っかけです。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年5月18日(月) 23:11

ロビー活動

先日上野で見かけたあの、のぼり。

コルビュジェの国立西洋美術館世界遺産登録を審査しているイコモス(国際記念物遺跡会議)が、ユネスコ世界遺産委員会に対し、延期勧告をしたそうです。

この延期勧告で、世界遺産入りは事実上厳しい状況となるんだそうです。
最終的には6月22日からスペインで開かれる世界遺産委員会にて決定、ということになります。

ただ今回世界遺産入りを目指しているのは、フランス、ドイツ、ベルギー、スイス、アルゼンチンにある22の建物が一括して「ル・コルビュジェの建築と都市計画」という事で、6ヵ国の共同推薦なんですね。

日本の世界遺産においては、一昨年の石見銀山、昨年の平泉続き、3年連続の延期勧告になったんですが、石見銀山については、延期勧告を受けてから最終決定の委員会の間に行った、日本政府による「精力的」な「ロビー活動」のおかげで、世界遺産入りを果たしたそうです。

「ロビー活動」とは、”ホテルのロビーなどで、秘密裡に行われる政治家などへの働きかけ、及び圧力(!)行動”ということで、簡単に言えば、あの手この手を使い、自分たちの主張を実現させるために動く営業マンですね。(ロビィストって言うそうですが)

「コルビュジェの建築と都市計画」はまさに今、そのロビー活動の真っ最中、ということなんです。
6ヵ国足並み揃えて、ユネスコに対し、強力な圧力行動をしていただき、晴れて世界遺産登録されるよう、一建築人として願ってやみません

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年4月30日(木) 23:44

人たらし

大相撲のけいこ総見で、横綱朝青龍が心臓手術で療養後復帰された横綱審議委員の内舘牧子氏のもとに来て、握手をして、全快のお祝いと体調の気遣いの言葉をかけた!とワイドショーでやっていました。

まさに!マークイメージで。

横綱の品性、品格を争点に2人は天敵の関係ですから、それもそのはず、です。

予想外!?の素晴らしい品性、品格を伴った行動に出た朝青龍に対し、内舘氏がインタビューで言った「彼は人たらしだから。」という言葉に引っかかりました。

太閤秀吉が”人たらし”の天才であった、というのは良く聞く話ですが、内舘氏があの場で使ったニュアンスが、何となく自分の思っていたイメージと違ったので、改めて辞書を調べてみました。

人たらし<人をだますこと。またはその人>

だそうです!

えーっ!そうなんだぁー!でした。

”女たらし”、は確かにワルモン(悪い人)のイメージだけれど、”人たらし”は、周囲の人たちに、この人のためなら、と思わせる人心掌握の術に長けた人、という完全にイイモン(良い人)のイメージでした。

秀吉が具体的にどんな行動をもってして、そう呼ばれたのかは勉強不足で知らないのですが、
たとえば女たらしが、
女性のことが好きで、たくさんの女性と付き合う(遊ぶ)男性、のことをいうとしたら、
人たらしは、
人のことが好きで、たくさんの人と付き合う(遊ぶ)人、ということになりますよね。

とても前向きなイメージで、自分が目指している人格です。

内舘氏があの場で使った”人たらし”の意味は、

「ホントにウマイんだから、もうっ!」っていう照れ隠し。
「そんなことくらいじゃ、私はダマされないわよっ!」っていう牽制。

言葉の持つ良いイメージと、辞書の悪いイメージふたつをきちんと織り交ぜて発した言葉だったんですね

ーーーーーーーーじゃないかと、まったく勝手な推測です。

でも本当にそうだとしたら、さすが作家さんですよね。

朝青龍の品格、品性溢れる行動(ポーズ!?)、それに対するユーモア(皮肉!?)たっぷりの切返し。

2人とも大人やなぁー、と感じてしまった僕でした。

(ゴカイノナイヨウニイッテオキマスガ、オンナタラシ、トイウヒトハ、コジンテキニハケッシテワルイイメージデハナク、ドチラカトイウト、ウラヤマシイ!デス。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年3月25日(水) 23:11

街頭テレビ

所用で名古屋へ行った帰り、駅前の家電量販店に立ち寄った時、
黒山のひとだかり!    ???何?なに?

WBC決勝戦生中継でした

後ろの方の人(僕も含めて)画面の文字が小さくて、声も小さくて今何回なのかわからない、そこで隣の人に聞く、その人もわからなくて前の人に聞く、結局その人もわからないって言ったら、その前の人が8回裏ですよって教えてくれたんです。
それをきっかけに、岩隈がんばったのにねぇ、次は流れから言ったら杉内かなぁ、そういえば藤川は?なんて会話が始まったりするんですね。

最近の普段の街中ではありえない雰囲気、光景。

思い出したのが昭和の懐かしい映像で登場する力道山街頭TV。

見ている人たちが一体となっての観戦。
ヒーローを見つめるキラキラした眼。
老若男女を問わない集団。

昔は良かったなんていう気はないけれど、街頭TVを知ってるわけではないけれど、そんな雰囲気を楽しませてくれたWBCのメンバーたちに感謝です。

祝!WBC2連覇!

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年3月11日(水) 21:50

手間

最近目にした本、雑誌などからの抜粋・・・

東愛知新聞TV欄番組紹介記事より、「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場した日本料理の達人、西健一郎さんの言葉。

・・・西さん自身が「味を迎えに行く」と表現する料理作りの基本は、
「手間をかける」こと。
「今日、ここに座った人が何を求めているのかがわからなければ、プロではない。
常に「もう一手間」を考え続ける。


建築雑誌 新建築住宅特集より、建築家堀部安嗣氏の言葉。

・・・Fさんは身体と精神が一致して統合された中身の詰まった人だ。・・・
そして私といえば、Fさんを見習って、とにかく足で稼ごうと思う。
精神を伴った身体、身体を伴った精神、そしてそれを駆使した移動距離の長さ、
そしてその先に見えてくる実体的なものつくりの可能性と喜びを求めていきたい。


幻冬舎刊 石川拓治著 奇跡のリンゴより、木村秋則さんの言葉。

・・・・私に出来ることは、リンゴの木の手伝いでしかないんだよ。
失敗に失敗を積み重ねて、ようやくそのことがわかった。
それがわかるまで、ほんとうに長い時間がかかったな。


3人の方それぞれ「手間をかける」大切さを話されています。

僕にとっては、やってきたこと、やっていること、考えていること、感じてることが少なくとも間違ってはいないんだ、と思わせてもらえた言葉の数々でした。


建築の世界にいると「手間」という言葉と出会い機会が少なくありません。
けれどどちらかというとあまりイイ意味でなく使われていることが多いんです。

「手間をかける」⇒めんどくさい⇒余分な金がかかる⇒叱られる⇒”悪”
という図式。

でも僕は事務所でも現場でも、手間をかけることはイイ事だ!といい続けています。

「手間をかける」⇒じっくりやる⇒心がこもる⇒よりいいものが出来る⇒喜ばれる⇒”善”

という図式の方が世の中のためになるって思いませんか?

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年2月19日(木) 21:58

感性工学

夜中のTVをちょっと見し、最近ハマっている分野があります。

「感性工学」という学問。

ぼくにとって、おぼろげながら常に感じていたこと、気をつけていたことが少しクリアになり、やってきたことが少なからず間違いじゃなかったんだと再確認できたモノでした。

「感性」と「工学」というニュアンス的に真反対のモノが合体した言葉にまず興味を惹かれますし、いったい何をする分野なのか知りたくなる響きがありますよね。

簡単に言うと・・・(少し違うかもしれませんが・・)

モノ作り、という観点において、技術主導ではなく、「感性」を中心に企画、デザイン、流通、消費、リサイクルまでを考える方法論。
ただ単純に技術的機能的に良いモノを大量に消費する時代は終焉を迎え、消費者の価値観の多様化に対応し、いかに感性に訴えた商品を開発するか、を探る学問、だそうです。

思わずコレだよっってひざをたたきました。

設計を業としている大多数の人たちは(少なくともぼくは)、日頃から「感性工学」のこの概念に基づき仕事をしているはずなので、嬉しくなってしまったんですね。

もとより建築は大量生産には向かず、特に住宅は施主さんの「感性」を満足していただくために、デザインだけでなく、材料の選定、打合せの方法、業者さんの選択、現場の雰囲気に至るまで、いろいろな角度からいろいろな方策をそれぞれの施主さんに合わせ考えます。

まさに「感性工学」実践版です。

おぼろげなモノがクリアになった、というひとつの事例として・・・
ハウスメーカーさんの最大公約数的なデザインや、家を”創る”のではなく、”売る”という感じへの違和感。そして出来上がった家を見て、とても綺麗なんだけれど何か物足りない、表情がない、という感覚。
そこにはまさに住む人の「感性」が宿っていないからだったんですね。

スッキリでした。


こうした学問がクローズアップされてきた要因のひとつとして、経済産業省が提唱している国家戦略「感性価値創造」への取組みがあるようです。

そのレポートからの抜粋です。

「感性価値」とは、生活者の感性に働きかけ、感動や共感を得ることによって顕在化する価値。いわゆる+αの価値。

もとより日本人は作り手の手間、こだわり、時間などに共感し、それに価値を見出す。


・・・・確かにそうですよね。

極めつけは、感性工学会会長 原田昭氏の言葉。

「感性とは、ひらめき、直感、夢、快、不快、嗜好、好奇心、感情、情動、感動、創造等を含んだ東洋特有の概念。
英語には適当な言葉がないので、外国で使う場合はローマ字で”kansei”と表記している。」


ですって。

東洋人、日本人でよかたっぁーと改めて感じている今日この頃です。


参考にさせていただいたアドレスを置いておきます。興味のある方はぜひ。

経済産業省の「感性価値イニシアティブ」の発表資料です。
http://www.meti.go.jp/press/20070522001/20070522001.html

工学院大学教授 椎塚氏が感性工学について話してくれます。面白いです。
http://www.netrush.jp/kansei-archives.html

信州大学繊維学部感性工学課程のH.P.
http://wwwke.shinshu-u.ac.jp/

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年1月22日(木) 23:18

世界大統領

オバマ氏の大統領就任式典をTVでつまみ見(?)しました。

式典そのものの派手さもさることながら、専用車やSPの雰囲気、人の表情、服装、素振り、カメラの角度なんかに、さすがエンターティメントの国だなぁ、と感じながら見ていました。

就任演説の内容は、英語そのままで理解したかったんですが、ほんの少し(!)
力足らず、あくまで今朝の新聞の日本語訳で得た印象は、浮かれることなく、相当な覚悟で話しているな、というものでした。

専門家の感想も、あえて祝賀ムードを押さえ、この低迷している時代を一緒に変えていこう、という結束優先の穏やかな演説、というニュアンスのものがほとんどでした。

それよりも何よりも、20分間、20万人の、いや全世界数十億人かもしれない群衆の前でしっかりと前を見据えて原稿なしで、あれだけの内容の演説を心に響かせるように話すことができる彼は、やはりただ者ではないですね。

アメリカ大統領は世界大統領にならなければいけない立場、側面もありますが、それにふさわしいオーラを感じました。

ただ、オバマ氏もひとりの人間です。あまり無理されないで、選りすぐりのブレーンたちとの協働で、ある意味お気楽に。

ちなみにあの原稿、27歳(!)のスピーチライター(っていう商売も新鮮でした)が、数時間のオバマ氏との議論のあと、数日の徹夜熟慮の末、初稿はスタバで書き上げたそうです!

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年1月1日(木) 23:23

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
もしも、このやる気があるのかどうかわからないブログを見ていただいている方がおみえならば、今年もよろしくお願いします

未曾有の不況、経営破綻、減益減収、派遣切りetc.etc.ネガティブな言葉が飛び交う中、迎えた2009年。
政治家も企業も個人も皆相当頑張っているはずなんです。
なのに現実こういう状況にある・・・

ただ言える事(言いたい事)は、
こんな時だからこそあえて、気持ちは攻め、の方向で行きたいですね。

もちろんできる範囲で、の話です。

何事にもバランスというものが必要だと思うのです。

今の世情はマスコミの力で流れができていますが、その情報により、かなりの人が守りの割合を増やしている感じがします。

やはり守ってばかりでは日本はマズいです。

攻守のバランスを意識して、あえてこの時期攻めに行く!

政治家、企業経営者の方たち、そして苦しいと感じている個人の方も(もちろん僕も!)、まずはこんな意識付けをして、新しい年動き始めませんか?

<雨ニモマケズ、風ニモマケズ、不況ナンカニハ特ニマケナイ、ソンナ人間ニワタシハナリタイ!>

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2008年12月11日(木) 11:13

手っ取り早さ

12月10日中日新聞の”中日春秋”には思わず唸りました。

ノーベル物理学賞を受賞された益川氏が現在の学校教育の悪しき点として、試験の選択式が多いことをあげられているそうです。
一から答えを紡ぎだすことをしないことで、「考えない人間を一生懸命つくっている」と。
それを筆者は教育界への「手っ取り早さへの警告」という言葉で結んでいます。

うーん、です。

建築界にも、その「手っ取り早さ」が浸透してきています。
本来建築(特に住宅)は、昔であれば、ダンナとお抱えの職人、現在ならば施主と設計者、という関係の中で、ダンナや施主の要望するモノを、職人や設計者がプロとしての意見を織り交ぜながら、時間をかけてじっくりと自分たちだけの答えを導き出していくのが理想、のはず。

しかし今の風潮は、パンフレットや展示場などの出来上がった空間の中から
自分に合うものを選ぶ、というまさに選択式。

もちろん背中合わせの考えとして、合理的、ということも言えると思います。

けれど、本当に高いお金を払い、なのに出来上がったら簡単にやり直しのきかない建築という業態に関しては、どんなに時代に逆行していると言われようとも僕は、自分の暮らし方、自分の趣味・嗜好の表現方法、はたまた自分の生き方にまで踏み込んで、一から考えに考え抜いてひとつの答えを紡ぎだしていくべきだ、派です。

「手っ取り早く」、「合理的」な考えは、機械的なモノにはなじみますが、人間の考え、感覚的なところに入り込むと、いろいろ弊害を生じます。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2008年11月10日(月) 22:57

ほっトラム

先日豊橋鉄道市内線赤岩車庫の近くを通った時、12月デビューの豊鉄初のオリジナル車両を見ることができました。

公募で名称は”ほっトラム”に決まったそうです

環境にやさしい乗物
ヒト(特に交通弱者)にやさしい乗物
都市の中心市街地活性化対策

などの理由から、路面電車が世界的に見直されている、という潮流に乗って、豊橋市電もとてもいい変化をしようとしています。

昔からある路面電車を再評価し、それを現代の新しい都市交通システムとしてイメージチェンジをするために考え出されたのがLRT(LIGHTRAIL TRANSIT<ライトレールトランジット>)、そしてその車両がLRV(LIGHIRAIL VEHICLE<ライトレールヴィークル>)です。

LRTの考え方は次の機会に譲るとして、今回はそのLRVが登場です。

市街地活性化の手段として都市構造を車中心からヒト中心に変えていこうという考え方があり、そのためには誰もが気軽に簡単に利用できる交通手段として、水平移動するエレベーターの発想から生まれた、今までの市電車両と決定的に違う”超低床電車”なんです。


昨日、新しい豊橋市長に佐原さんが当選されました。

佐原さんのマニフェストに市電の延伸、という項目がありました。

このLRVが豊橋市内移動のメインの交通手段になり得れば、いろいろな意味で豊橋の活性化につながると思います。
ぜひ議論していただき、少しずつでも実現して欲しいと思います。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2008年10月26日(日) 00:28

バイオリズム

ブログ、サボってました

急ぎの仕事がたて込んでいたこともあるのですが、どうもバイオリズムの影響があるんじゃないか、と勝手に感じていました。

自分の調子の良し悪しは1日単位でも、1週間単位、月単位、年単位でもありますよね。今回感じているのはもう少し大きな単位。
でも、まあ何となく調子が悪いのを自分の努力不足を棚に上げて、見えない大きな力のせいにして、逃げているだけかも、ですが。

これからはもう少しガンバリマス!

で、気になったので、ウィキペディアでバイオリズムを調べてみました。

いきなり、元々の概念に!!!でしたが、体調などの波を意味する言葉、です。

身体リズムは23日、感情リズムは28日、知性リズムは33日の周期。そして数学的には3つの数字の最小公倍数は21252であり、バイオリズムが完全に一巡するには58.2年かかる!んだそうです。

へぇーーーー!!      で?      豆知識だよっ!

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2008年9月6日(土) 22:56

ココラフロント

豊橋駅前のココラフロントが9月3日にグランドオープンです。

昨年末から,一部ですが、仕事として関わらせていただくことができました。

豊橋ではなかなか経験のできない規模の建築の施工途中からを見ることができ、そして日本の第一線で活躍されている設計者、施工者の方たちの仕事を垣間見ることもできました。

僕にとって楽しみながらも、なおかつ、とてもプラスになる仕事でした。

豊橋の街は多分変わります。

ココラフロント単体で見るのではなく、今まで豊橋になかった形態のこの建物ができたことでの周辺への影響は大きいと思います。それは商売をされる方たちのチャンスが広がるだけではなく、豊橋の消費者にとっても、今までなかった都心を回遊できる楽しみが少し(?)増えましたよね。
少なくとも僕の眼には以前と比べ間違いなく”賑わい”が出てきているように思います。

ココラフロント、ココニコ、etc.を起爆剤として、そうしたイイ方向の相乗効果を期待してます

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2008年8月29日(金) 23:22

魔法のコトバ

先日豊橋で開催された五日市剛氏の講演会に行ってきました。

豊橋技科大出身!マサチューセッツ工科大留学!工学博士!
魔法のコトバ!・・・・へっ??
その経歴と講演会の題目とのギャップに興味を惹かれ拝聴してきました。

いやぁ、面白かった

変な(とってもイイ意味で)オヤジです!

まず話術。3時間、まったく飽きさせることのない間(ま)、抑揚、メリハリ、何よりも五日市氏が楽しみながら講演されている感じが伝わってきて、自然と引き込まれてしまいます。
もちろん、その内容も素晴しいものでした。

いくつかの心に残ったフレーズ、キーワードを書き並べてみます。

イスラエル
ユダヤ人のおばあさん
ありがとうございます!
感謝します!
言葉の力
感謝力
ツキを呼ぶ
人は自分の喋った言葉に出会う
想い・言葉・行動      etc.etc.

興味をもたれた方はご自身で五日市氏の著書でご確認を。
僕のオススメは  五日市剛・矢山利彦の運命が変わる
                          未来を変える
                検証ツキを呼ぶ魔法の言葉   ビジネス社 です。

中年、といわれる年齢になってから久しいのですが、それなりの齢を重ねてきたな、と自覚するようになってからの自分が,普段からおぼろげながらに感じていた「大切なもの」を改めて呼び起こしてスイッチを入れてもらえ、なおかつ、ハッキリとしたガイドをつけてもらえたような講演会でした。

この場をお借りして・・・

五日市さん、ありがとうございます!感謝します!

PS:当日会場のスタッフの方たちもとても感じのいい方たちばかりでした。
  その方たちにも・・・ありがとうございます!感謝します!

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

2008年6月28日(土) 22:45

AED

息子が通っている中学校のPTAの主催で開催された「AEDの使い方」講習会に参加してきました。
最近街の中で見かけることの多くなってきたAED(自動体外除細動器)。
その名前も存在も知っている、そしてそれは救命に対しての有効性があるからこそ設置が進んでいるんだろう、ぐらいの認識はある。なのに自分はそういう場面に遭遇しない、したくない、コワイ!、だから知らなくていいや、というまったくもって自己中心的な考えで、自分から知ろうともしないで逃げていた、というのが正直なところ・・・・・反省です。

勇気を持って・・・講師のこの言葉から講習の始まりです(見透かされてますね

人工呼吸、心肺蘇生(心臓マッサージ)、AEDなどの救急処置というのは
”自分が助けることができるか?”ではなく、あくまで救急車が到着するまで(全国平均6分)の”応急処置”ととらえてくれ、ということでした。(この6分が生死を大きく分けることにもなるようですが)

そうか、それなら・・・なんて少々不謹慎にも楽な気持ちで次の段階へ。

1.意識の確認⇒2.周囲に助けを呼ぶ⇒3.気道確保、呼吸確認⇒4.人工呼吸⇒5.心臓マッサージ⇒6.AED装着⇒7.心臓マッサージ

の流れを人形相手ですが何度も実際に、声を出し、体を動かして人前で繰り返します・・・なんとなく恥ずかしい・・・けれど内心は結構いっぱいいっぱいの状態です。参加された方たち皆さん表情はテレながら眼だけは真剣です。(たぶん自分も)

2時間ほどの講習でしたが、経験してみて・・・

AEDの操作自体は音声ガイドも流れることもあって難しいものではありません。
人工呼吸も心臓マッサージもポイントさえ知っておけばできる、と思います。

あとは現実そうした場面に遭遇した時の自分の精神状態の問題だと思いました。
そういう意味で自分の中の危機管理のモチベーションスイッチをONできたことは、とても有効な時間になりました。

written by hom [考・想・感] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

<< 前のページ

MySketch 2.7.4 written by 夕雨